ソフォスは7日、2006年第3四半期(7~9月)におけるスパムの送信国ワースト12を発表した。米国が21.6%を占めてトップで、2位の中国の13.4%を大きく引き離した。
これは、世界に展開しているSophosLabsのリサーチャーが受信したスパムを分析したもの。3位以下は、フランス6.3%、韓国6.3%、スペイン5.8%、ポーランド4.8%、ブラジル4.7%、イタリア4.3%、ドイツ3.0%、台湾2.0%、イスラエル1.8%、日本1.7%。
ソフォスによると、2005年第4四半期以降、2位の中国が僅差で米国に迫っていたが、今期は英語圏を狙ったワームの大規模感染により再びその差が広がったという。具体的には、短期間で300種類以上の亜種が出現した「Stratio(Warezov)」の影響と見ており、これが英語圏のPCユーザーを狙ってスパムを送信するボットネットを構築しているという。
ソフォスではこのほか、偽情報で株価を不当につり上げる「ポンプ&ダンプ詐欺」による画像スパムの増加を指摘している。スパム対策ソフトを回避するため、テキストではなく画像でメッセージを表示する手法だ。
また、スパムの送信リストを作成するための新手の手法が確認されているという。例えば、偽の調査研究に協力を求めるかたちでチェーンメールの転送を促したり、動画提供サイトを装い「最後まで表示するためにはユーザー登録が必要です」としてメールアドレスの表示を促す手法があるとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.sophos.com/pressoffice/news/articles/2006/11/dirtydozq306.html
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( 永沢 茂 )
2006/11/07 20:11
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