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スクロールでページがめくれる「Google Book Search」の新UI公開


 米Googleが書籍検索サービス「Google Book Search」のユーザーインターフェイスを大幅に改良したことが21日までに明らかになった。

 新しいユーザーインターフェイスでは、書籍のページ画面を縦にスクロールしていくだけでページが次々に読み込まれていく。これまでのように次のページを示す矢印をクリックする必要がないのは非常に便利だ。PDFを画面で表示している感覚だ。また、書籍表示画面をフルスクリーンに拡大できるるとともに、ズーム機能を使って文字の拡大・縮小も行なえる。字が細かい書籍を閲覧する時などには、フルスクリーンモードで文字を拡大するなど機能を組み合わせると、非常に利便性が高まる。

 Google Library Projectによって登録された書籍の場合には、本を見開き状態で読むことが可能だ。この場合、画面上部のアイコンをクリックすると元のスクロール画面に戻すこともできる。見開き状態で本を見る場合は普通の本を読んでいる感覚で利用できる。ページをめくる場合には右矢印をクリックする方法だけでなく、キーボードのスペースキーやPage Up、Page Downキーを押すことによってもめくれる。その場合には自動的に新しいページが読み込まれるため、キーを押していくだけで次々にページがめくれるという極めて読みやすいユーザーインターフェイスとなった。

 もう1つ重要な新サービスとして書籍に関する詳細な情報を提供する「About This Book」ページが用意された。これは書籍を表示している画面の右欄上部にある「About This Book」あるいは「More about this book」リンクをクリックすると表示できる。

 このページには書籍に関する概略の説明だけでなく、関連書籍一覧や書籍の中で引用されている書籍へのリンク、書籍の中で多用されるキーワードの一覧のほか、書籍の中から何ページかを選び出して書籍の様子を見ることができる。これらの情報にはサードパーティによる情報も含まれているという。このページを見ると、その書籍に関する必要な情報を一度に調べることができるという優れものだ。もちろんここから米Amazonなどのオンライン書店で購入することもできるし、その書籍が利用できる図書館を検索することも可能だ。Googleはこのページを生成するためにアルゴリズム的手法を採用して自動生成しているため、現時点ではこのページに表示される情報を要望に応じて変更することはできないという。


関連情報

URL
  Google Book Search(英文)
  http://books.google.com/
  Google Book Searchヘルプページ(英文)
  http://books.google.com/support/
  Google公式ブログの該当記事(英文)
  http://googleblog.blogspot.com/2006/11/new-way-to-browse-books.html

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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2006/11/22 11:40

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