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富士通、Webアクセシビリティを診断・修正できる「WebInspector Pro」 |
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富士通は、Webサイトのアクセシビリティを診断・修正できるソフトウェア「WebInspector Pro」を12月1日に発売する。個人ユーザー向けにはVectorを通じてダウンロード販売し、価格は1ライセンス6,720円。 ● JIS規格などに基づいてWebサイトのアクセシビリティを診断・修正
アクセシビリティの診断基準は、JIS X 8341-3に加え、総務省が中心となって取りまとめた「みんなの公共サイト運用モデル」、実効性やグローバルな適用可能性、既存のガイドラインなどとの整合性を重視した富士通のアクセシビリティ指針に対応。「画像にalt属性がない」「機種依存文字の利用」「規格外のタグを利用している」など、HTMLやXHTMLソース上でのアクセシビリティにおける問題点を検出できる。 無料のWebInspectorでは問題点の診断のみに限られているが、WebInspector Proでは問題点の該当箇所を表示し、画像プレビューなどを用いながら問題点を修正できる。問題点に該当する富士通のアクセシビリティ指針を表示する機能、インストール済みのブラウザのexeファイルを指定することで各種ブラウザでの表示を確認できる機能も搭載。診断の基準となるガイドラインを切り替えることもできる。 無料ソフトの「ColorSelector」との連動機能も搭載。WebInspectorでは外部ファイルとしてリンクしているCSSファイルも含めてデザインを表示できるが、デザインの中で背景色と文字色の見やすさをColorSelectorでチェックし、該当箇所を修正できる。 なお、診断に関しては無料ソフトのWebInspectorとProで機能の差異はない。また、無料ソフトについても今後ソフトのバージョンアップを継続的に行なっていくほか、12月1日からは英語や韓国語、中国語に対応した無料ソフトのGlobal Versionも提供する（ColorDoctorは英語版のみ）。 販売方式はCD-ROM、コピーライセンス、ダウンロードの3通りだが、CD-ROMとコピーライセンスは同社の営業を通じて法人向けに、ダウンロードは個人ユーザー向けに展開。法人向けの価格はCD-ROMが1ライセンス9,765円で、コピーライセンスが5ライセンス37,485円。
● 目標販売数は6,000本。Web 2.0を視野に入れた機能拡充も検討 富士通 総合デザインセンターの加藤公敬センター長は、インターネットの普及に伴い、高齢者や障害を持つ人々のインターネット利用率も高まっていると説明。「誰にでも使いやすい、わかりやすいWebが必要とされている」と、WebInspectorの重要性を説いた。販売目標は2年半で6,000本で、うち4,000本は自治体を中心とした法人での販売を見込む。コンサルティング事業本部 アクセシビリティグループの杉妻謙氏は、「企業ではCMSベースでアクセシビリティを実現しようという動きもあるが、担当者ベースでWebサイトを作っている自治体は67％に上るというデータもある」と説明し、診断ツールのニーズは強いとした。 「アクセシビリティはその時期によって変わるもの」との考えから、Web 2.0といったWebの動向も視野に入れつつ機能拡充を図っていく方針。現バージョンの2年半という販売予定期間は「（アクセシビリティの）賞味期限のようなもの」（杉妻氏）と説明し、「2年半以内に普及させるべきソフトだと考えている」とコメントした。 関連情報 ■URL ニュースリリース http://pr.fujitsu.com/jp/news/2006/11/29.html WebInspector Pro http://segroup.fujitsu.com/consulting/strategy/accessibility/wipro/
（ 甲斐祐樹 ）
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