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Windows Live OneCareのパッケージ(画像は英語版)
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マイクロソフトは、セキュリティ対策ソフト「Windows Live OneCare」日本語版を2007年1月30日に発売する。対応OSはWindows Vista/XP。3台のPCまでインストール可能で、サポート期間は1年間。価格はパッケージ版が6,825円、ダウンロード版が5,775円。
Windows Live OneCareは、ウイルスやスパイウェアの検出・駆除のほか、HDDの自動バックアップやデフラグ、不要ファイルの削除を行なうソフト。主に「プロテクト」「パフォーマンス」「バックアップ・復元」という3つの機能を搭載する。
まず、プロテクトでは、ウイルスやスパイウエア、悪意のあるソフトウェアを検出・削除する。ウイルス定義ファイルは自動更新されるため、常に最新の脅威に対応できるという。未知の新種ウイルスを検出するヒューリスティックエンジンも備える。ファイアウォール機能では、外側だけでなく内側からの通信も監視する。
パフォーマンスでは、HDD内の断片化されたファイルを再配置することでPCを最適化するデフラグ機能のほか、HDD内の不要な一時ファイルを削除または圧縮して空き容量を増やす機能を提供。また、マイクロソフト製品のアップデート情報を自動取得するため、常に最新のソフトウェア環境を維持できるという。
さらに、バックアップ・復元では、新規作成したファイルや更新データなどを外部接続のHDDに自動的にバックアップする。CD-RやDVD-R、USBメモリ、オンライン上の共有フォルダなどへのバックアップも可能だ。
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Windows Live OneCareの概要
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Windows Live OneCareの各機能
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マイクロソフトオンラインサービス事業部の石井恵子プロダクトマネージャー
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マイクロソフトが提供するセキュリティ対策一覧
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なお、Windows Live OneCareでは、フィッシング詐欺対策機能は提供されない。この点について同社オンラインサービス事業部の石井恵子プロダクトマネージャーは、「Windows Vistaでは、フィッシング対策機能を備える『Internet Explorer 7』が標準搭載する。OneCareとVistaが同じ機能を提供してCPUの負荷を高めないように配慮した。OneCareとVistaを利用することで、総合的なセキュリティ対策が実現できる」と訴えた。
同社によれば、Windows Live OneCareは、ウイルス定義ファイルの更新を怠っている利用者や、どのように対策していいかわからないという初心者もターゲットだという。石井氏は、「PCセキュリティに関心が低い人を啓発するのも、OSベンダーである弊社の役目。Windows Live OneCareは、必要なセキュリティ対策機能がひとつにまとまり、自動更新とスケジュール機能で手間もかからない」と使い勝手の良さをアピールした。
これまで同社は、個人向けのセキュリティ対策サービスとして、オンラインでPCのスキャンを行なう無償サービス「Windows Live OneCare PC セーフティ」を8月に公開していた。同サービスはウイルスの検出・駆除、HDDのデフラグや不要ファイルの削除など、Windows Live OneCareと同様の機能を備えるが、ウイルスをリアルタイムで検知する機能は提供されていなかった。
関連情報
■URL
Windows Live OneCareプロモーションサイト
http://onecare.live.jp/
ニュースリリース
http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=2900
■関連記事
・ セキュリティサービス「Windows Live OneCare」ベータ版が公開(2006/10/17)
・ マイクロソフト、「Windows Live OneCare PC セーフティ」無償提供開始(2006/08/17)
【お詫びと訂正 2006/12/05 20:30】
記事初出時、Windows Live OneCareプロモーションサイトのURLに誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
誤:http://www.onecare.live.jp/
正:http://onecare.live.jp/
( 増田 覚 )
2006/12/04 13:17
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