Wikiサイトの米Wikiaは6日、シリーズBファイナンスとして米Amazon.comから戦略的投資を受けたと発表した。今回のシリーズBファイナンスに参加したのはAmazon.comだけで、その投資額は明らかにされていない。
Wikiaは2006年初めに400万ドルのシリーズAファイナンスを行なったが、その時の出資者はベンチャーキャピタルやMarc Andreessen氏、伊藤穣一氏、Mitch Kapor氏などのエンジェル投資家によるものだった。
Wikiaに投資した理由として、Amazon.com創業者兼CEOのJeff Bezos氏は「Amazonは顧客が最善の買い物をすることができるように、できるだけ多くの情報を提供することが重要だと信念を抱いてきた。我々は長年にわたって顧客に対してカスタマーレビュー、カスタマー画像アップロード機能、ウィッシュリスト、リストマニア、掲示板などのサイト機能を通して顧客が豊富に情報を提供できるようにしてきた。我々は、ユーザーによって生成されたコンテンツのフタを開けたWikiaのようなサイトの成長を引き続きサポートをしたいと考えている」とコメントしている。
Wikiaは2004年11月にサイトを公開し、Wikipediaのような百科辞典の枠に入らない情報をWiki形式で集積するためのサイトとして発展を続けてきた。現在では政治、心理学、過去のテレビ番組、旅行ガイドなどさまざまな分野に分かれており、約2,000トピックにわたる約40万の記事が45言語で投稿されている。
これ以外にもWikiaは、WikipediaとWikia双方のプラットフォームであるオープンソースソフトウェアの開発とサポート事業も行なっている。Wikiaでは今後、このソフトウェアのユーザビリティ向上、スパム防止、コミュニティ管理機能を改善する計画だ。
関連情報
■URL
Wikia(英文)
http://www.wikia.com/
米Amazon.comのニュースリリース(英文)
http://phx.corporate-ir.net/phoenix.zhtml?c=97664&p=irol-newsArticle&ID=939789&highlight=
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2006/12/07 11:39
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