ネットエージェントは12日、「Share経由の情報流出調査サービス(略称:Share調査)」を開始した。ファイル交換ソフト「Share」のネットワーク上に流出したファイルを特定するほか、流出規模や該当ファイルを保持しているノードの情報などがわかるという。
ネットエージェントによると、Shareで情報が流出したことが発覚した場合、「該当ファイルがアップロードされている状況を確認する必要があるが、これまでは不確定な確立で『ファイルがあるかどうか』しか確認できなかった」という。
今回開始したShare調査では、同社のクローラがほぼすべてのShareノードにアクセスし、Shareユーザーの全体像を把握する。具体的には、IPアドレスとポート番号、ダウンロードしたファイル名などの情報を収集。ノードが保持しているキャッシュファイルの更新日時データをもとに、調査対象ノードのダウンロードの進行具合も察知できるとしている。
ネットエージェントが12月に行なった調査によれば、「Winny」のノードは1日39万~45万存在する一方で、Shareも1日10万~15万存在。2006年になって、Share経由での深刻な情報漏洩が何件か報告されているとしている。
なお、ネットエージェントではShare調査の開始にあたり、年末年始の期間限定・件数限定の試用キャンペーンを実施する。12月28日から2007年1月3日の間、ユーザー企業の社名を含むキーワード(3つまで)が掲載されているファイルの流通の有無を調査するもので、料金は95万円(消費税、東京23区以外の交通費は別途必要)。
関連情報
■URL
Share経由の情報流出調査サービス
http://forensic.netagent.co.jp/share_chosa.html
Winny/Share調査サービス開始キャンペーン(PDF)
http://forensic.netagent.co.jp/winny_share_campaign.pdf
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( 永沢 茂 )
2006/12/12 12:49
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