百度は同社が独自調査した最新の中国におけるブログ統計「2006年中国博客(ブログ)発展報告」を発表した。
報告によると、2006年11月3日の時点で、世界の中国語のブログ数は5,230万、ブロガー人口は1,987万人。ブロガー1人あたりのブログ数は約2.6で、前年よりも増加している。
2,000万人弱のブロガーのうち、1週間に1度以上更新するブロガーは、全体の15.2%にあたる302万人。また、ブロガー全体の4.6%が毎日更新する。1つの記事の文字数平均は500字以内が最も多く、記事全体の42%に上る。以下、文字数が多くなればなるほど減少していく傾向がある。
更新時間については、半数近い48.5%のブログで、更新が10~18時の間のいわゆるワーキングタイムに行なわれている。もっとも更新が多く行われている時間帯は、勤務時間終了前の16~18時と、勤務時間前と始業直後の7~10時の間。一方で、22時以降更新されるブログは少ない。
(※筆者注:中国における勤務時間中のプライベートなインターネット利用は日本以上によくあることだが、中国ネットワークインフォーメーションセンター(CNNIC)の中国のインターネット統計によると、インターネット全利用者のうち、学生(36.2%)が会社員(28.9%)よりも多くを占めており、必ずしもブロガーの全てが勤務時間中にブログを更新しているとは限らない。)
独自ドメインを取得してブログを公開するブロガーは、全体の0.43%と少数派で、ブログのほとんどがいわゆるブログプロバイダーを利用している。ブログプロバイダーについては、前年比55%増の1,460社に上った。
そんな激戦状態を勝ち抜いた中国のブログプロバイダー上位十社は1位より順に、Qzone(http://qzone.qq.com/)、新浪博客(http://blog.sina.com.cn/)、MSN Spaces(http://spaces.msn.com/)、搜狐博客(http://blog.sohu.com/)、百度空間(http://hi.baidu.com/)、網易博客(http://blog.163.com/)、51.Com(http://www.51.com/)、博客網(http://www.bokee.com/)、BlogBus(http://www.blogbus.com/)、和訊博客(http://blog.hexun.com/)。
博客網とBlogBusはブログに特化したサイトで、51.Comは中国でもっとも著名なSNSのサイト。それ以外は、すべて著名ポータルサイトがサービスの1つとしてブログを提供している。2005年にブログプロバイダーのトップ100にランクインしたプロバイダーのうち、20近くが2006年に同業者との競争の末にサービスを停止している。さほど有名でない企業の提供するブログサービスでは、今まで書いた記事が消えるかもしれない。そういった不安から、2006年はポータルサイトで実績のある著名ブログプロバイダーに人気が集まった。
なお、中国のブログの新たな方向として、医療や教育など1つの職種に特化したブログが急増しているという。ブログプロバイダーについては、映像や音声などリッチなコンテンツを記事に掲載できるシステムを導入するブログシステムが増加している。
関連情報
■URL
百度 (中文)
http://www.baidu.com/
( 山谷剛史 )
2006/12/15 20:01
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