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中国のフリーメールアカウントは4億6,550万に~中国ベンダーが人気


 中国のリサーチ企業である易観国際(Analysys International)は12日、「2006年第3季度中国電子郵件市場季度監測(2006年第3四半期中国電子メール市場四半期観測)」を発表した。調査によれば、中国のフリーメールアカウントは4億6,550万に上る。


 易観国際の発表によれば、中国のフリーメールアカウントは4億6,550万。シェアは1位が網易(NetEase)の1億6,860万、以下新浪網(Sina)の9,680万、捜狐(Sohu)の8,018万、Yahoo中国の7,680万、TOMの2,678万と続く。世界的なサービスのHotmailは626万、Gmailは108万と、中国ではフリーメールのアカウントは、国際的に有名なサービス事業者よりも中国企業のサービスが人気だ。

 中国のメール市場規模は8,963万元(約13億4,445万円。1元=15円で計算。以下同様)で、内訳はフリーメール市場額は2,729万元(約4億935万円)、有料のメールアカウントは1,368万元(約2億520万円)、企業向け有料メールアカウントは1,422万元(約2億1330万円)、企業向けのメールシステム構築が3,444万元(約5億1,660万円)。

 業界最大手の網易のフリーメールサービスは容量3GBで、スパムメールやウイルスメール対策も付いている。網易は有料サービスも提供しており、容量2GBで料金は1カ月6元(約90円)というプランから、容量24GBで料金は1カ月60元(約900円)というプランまで、5つのプランを用意している。

 網易の提供するメールサービスはこの容量の大きさが特長となっており、他社に関してはほとんどが数百MB~1.5GB程度となっている。例外はYahoo! Chineseで、日本のヤフーのフリーメールサービスは最大で容量2GBだが、Yahoo!中国では3.5GBという巨大な容量を提供している。

 CNNIC(中国ネットワークインフォーメーションセンター)の調査を見てみると、インターネット利用者1億2300万人のうち、普段メールを利用する人は利用者全体の64.2%にあたる7,897万人だという。

 また、CNNICによる2005年7月の調査では、中国のインターネット利用者のメールについても調査を行なっているので、少し古いが紹介しよう。インターネット利用者の平均所有メールアカウントは1.6(平均所有フリーメールアカウントは1.5)で、最も利用するメールアカウントは「個人で申請したフリーメール」(80.3%)が最も多く、続いて「企業で取得したアカウント」(12.1%)、「個人で申請した有料のアカウント」(6.4%)となった。「メールアカウントを所持していない」(0.1%)という回答も若干ながらあったことから、この0.1%を除いた、中国の99.9%のインターネット利用者は、自身のメールアカウントを所持していることがわかる。メールチェックの頻度は回答が多い順に、「毎日」(50.6%)、「2,3日に1回」(27.2%)、「週に1,2回」(16.7%)となった。

 有料メールアカウントを所持しないインターネット利用者に対して、所持しない原因を挙げてもらうと「フリーメールで充分」(90.0%)という意見が大多数を占めた。では、いくらなら有料メールアカウントを利用してもよいかという質問には「5元(約75円)以下」(79.7%)、「6~10元(約90~150円)」(17.7%)とあわせてほとんどの意見が150円以下に集中した。

 一方で、同調査で有料メールアカウントを所持するインターネット利用者に対して、所持する原因を挙げてもらうと「信頼できる」(41.6%)という回答を筆頭に、「容量が大きい」(10.3%)、「サイトのレスポンスが軽快」(9.2%)となった。メールアカウント維持費については「自費」(66.7%)、「経費」(23.6%)となった。


関連情報

URL
  易観国際(中文)
  http://www.analysys.com.cn/


( 山谷剛史 )
2006/12/18 11:27

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