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EU、日常デバイスが使う狭域無線やRFIDの周波数帯を統一へ


 欧州連合(EU)の行政機関である欧州委員会はこのほど、域内で統一されていなかった日常デバイスにおける無線周波数帯を統一し、EU内での無線機器の使用を調和させると発表した。

 現在、EU加盟25カ国内では、車庫扉開閉装置、無線アラーム、乳児監視装置、ヘッドホン、マイクロホンなどの狭域無線デバイスが使用する周波数帯については各国ごとに異なった帯域が使用されており、加盟国間で移動した場合に使用できないという。メーカー側は複数の仕様のデバイスを準備せざるを得ず、非効率となっていた。

 このほど2つの決定が欧州委員会において出され、これにより域内の無線周波数帯が統一されることになった。同時に、RFIDデバイスの周波数帯についても調整されることになった。RFIDデバイスは、商品や人の管理、追跡、セキュリティシステムや警報システムで使用され、その使用頻度は年々増加傾向にある。

 同委員会の調査によれば、無線デバイス市場は2009年には250億ユーロという巨大市場となることが予想され、RFID市場も先進15カ国に限っても2010年までに40億ユーロに成長すると予測されている。成長の阻害要因となっていた周波数帯の齟齬を早急に解消しておくことが成長を促進させるためには必要であると解釈したようだ。


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URL
  ニュースリリース(英文)
  http://www.europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=IP/06/1808&format=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en

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EU、無線周波数帯の管理をEUレベルで行なうことを提案(2005/10/04)


( Gana Hiyoshi )
2006/12/18 13:39

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