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「ATOK 2007」
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ジャストシステムは、日本語入力ソフトの新バージョン「ATOK 2007」向けに、辞書の最新版や新機能を無償提供する「ATOKバリューアップサービス [ベータ]」を3月27日に開始すると発表した。まずは駅名辞書などの最新版を提供するが、ATOKの次期バージョンで搭載を検討している新機能も試験的にいち早く提供するという。これには、「はてな」のサービスをATOK上から利用できる連携機能も予定されている。
ジャストシステムでは、毎年発表するATOKの新バージョンにおいて、変換精度の向上や新機能の搭載とあわせて、収録語を見直すなど辞書の更新も行なっている。ただし、新バージョンの投入は年1回のペースであることから、その間であっても最新の語彙を収録した変換辞書や各種辞典を逐次提供できる新サービスを提供することにした。
ATOKバリューアップサービス [ベータ]は、2月9日に発売する「ATOK 2007」「ATOK 2007 [プレミアム]」のほか、「JUST Suite 2007」「一太郎2007」「花子2007 [ATOK 2007セット]」「Agree 2007 [ATOK 2007セット]」の登録ユーザーを対象に、3月27日から1年間提供する。
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「会社四季報 企業名変換辞書 for ATOK」による情報
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サービス開始時点で提供が決まっているのは、ATOK 2007にバンドルされる「乗換案内 駅名変換辞書 for ATOK」と、ATOK 2007の上位版である「ATOK 2007 [プレミアム]」にバンドルされる「会社四季報 企業名変換辞書 for ATOK」。これらのベースとなっているジョルダンの「乗換案内」、東洋経済新報社の「会社四季報」は年に4回更新されるため、ATOKバリューアップサービス [ベータ]においても年4回辞書の更新を行なう。
このほか「郵便番号辞書」「gooトレンド辞書 for ATOK」「ATOKすいすい省入力データ」などを提供予定だ。gooを運営するNTTレゾナントとは、すでに「goo 流行語辞書 for ATOK」などですでに提携しているが、今後はより動的に連携するサービスを目指す。辞書だけでなく、検索系のサービスの連携も検討しているという。
試験的に提供する新機能については、今のところ具体的な内容や開始時期は明らかにしていないが、はてなとの連携が決まっている。はてなのAPIを活用し、はてな上のコンテンツをATOK 2007から参照できるような機能を検討している模様だ。さらに、他社のWebサービスとの連携も視野に入れており、例えばニュースサイトの記事やショッピングサイトの情報を参照するといった機能も考えられるという。
なお、ATOK 2007からは新たに「ジャストシステムオンラインアップデートサービス」が提供され、ソフトの自動更新が可能になる。ただし、当初はATOK 2007本体のみが対象で、変換辞書やATOK用の各種辞典、試験提供する予定の新機能ではオンラインアップデートは適用されない。更新時にメールで通知を受け、ユーザーが手動でダウンロードしてインストールするかたちとなる。ATOKバリューアップサービス [ベータ]では、追ってオンラインアップデートの導入を検討する。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.justsystem.co.jp/news/2007f/news/j01101.html
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( 永沢 茂 )
2007/01/10 16:23
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