米Adobe Systemsは9日(米国時間)、Windows/Mac OS向けのPDF閲覧ソフト「Adobe Reader 7」とPDF閲覧・作成ソフト「Adobe Acrobat 7」のセキュリティアップデートを公表した。バージョンはいずれも「7.0.9」。米国のWebサイトから日本語版を無料ダウンロードできる。Adobe Readerについては、最新版のバージョン「8」への移行を強く推奨しているが、アップグレードできないユーザーは今回の「7.0.9」を適用するように呼びかけている。
今回修正されたのは、Adobe ReaderおよびAdobe Acrobatのバージョン「7.0.8」以前で確認されているクロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性。悪用されると、ブラウザ閲覧時に攻撃者により遠隔で任意のJavaScriptを注入される恐れがある。同社では、1月4日にこの脆弱性を公表。危険度(severity rating)は、4段階中で2番目に高い“Important”としている。
同じくAdobe ReaderおよびAdobe Acrobatのバージョン「7.0.8」以前で、システムを乗っ取られる恐れがある複数の脆弱性も修正された。これらの脆弱性の危険度は、4段階中で最も高い“Critical”としている。そのほか、Adobe Readerで悪意のあるファイルが読み込まれる恐れがある脆弱性も修正された。この脆弱性は、外部から悪用される恐れがある。
関連情報
■URL
Adobeのセキュリティアドバイザリ(英文)
http://www.adobe.com/support/security/bulletins/apsb07-01.html
Adobe Reader 7.0.9ダウンロードページ(英文)
http://www.adobe.com/go/getreader
Adobe Acrobat 7.0.9ダウンロードページ(英文)
http://ardownload.adobe.com/pub/adobe/acrobat/win/7x/7.0.9/misc/AcrobatUpd709_all_incr.exe
( 増田 覚 )
2007/01/11 14:28
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