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ほとんどWikipedia専門のサーチエンジン「Wikiseek」発表


Wikiseek
 オンライン百科事典「Wikipedia」を利用して検索結果を改善し、同時にWikipediaを検索しやすくすることを目的としたサーチエンジン「Wikiseek」のベータ版が17日に発表された。

 Wikiseekは、バーティカルサーチエンジン技術に関して特許を持ち、多様な技術開発を続けているベンチャー企業のSearchmeが開発している。同社は著名なベンチャーキャピタルであるSequoia Capitalからも出資を受けている。

 Wikiseekでは、Wikipediaに含まれているコンテンツと、そこからリンクされているサイトのみを検索対象としている。その結果としてサーチエンジンスパムに対して非常に強くなっている。なぜなら、Wikipediaの編集者が承認したページへのリンクしかWikiseekにインデックスされていかないからだ。逆にWikiseekのインデックスはWikipediaの制約を受けており、Wikipediaのコンテンツが増え、より多くのリンクが張られるほどWikiseekの検索範囲も広がっていく。こうした特性から、WikiseekはWikipediaを多用する研究者や学生にとって有用なサーチエンジンだと位置付けている。

 なお、現在の所、検索はWikipedia英語版に限定されているようであり、残念ながら日本語での検索は行なえない。

 Wikiseek専用のFirefox機能拡張も用意した。これはGPLで配布されており、Wikipediaを使用するときにサーチエンジンをWikiseekに設定する。また、このFirefox機能拡張を使用している場合、検索結果には、他のブラウザで使用している際に表示されるキーワード広告が表示されないというメリットもある。

 Wikiseekがキーワード広告によって得た収入のほとんどは、Wikipediaの開発・運用に携わっているWikimedia Foundationに寄付される予定だ。これについてSearchmeのRandy Adams CEOは「我々の検索結果はWikipediaのボランティアの働きによって可能になっているため、広告収入の大半をWikimedia Foundationに寄付することは理にかなっている」と説明している。


関連情報

URL
  Wikiseek(英文)
  http://www.wikiseek.com/
  ニュースリリース(英文)
  http://www.searchme.com/press/releases/001.php


( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/01/17 11:48

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