インターネットテレビ企業の米Brightcoveは17日、5,950万ドルのシリーズCファイナンスに成功したと発表した。
Brightcoveは、YouTubeなど動画を投稿して共有するタイプのインターネットテレビサイトだが、より質の高い動画を集めるための工夫をしている。最近では投稿した動画から広告収入を得られる仕組みも発表し、草の根ジャーナリストやミニ映画を作成しているアマチュアなどに向けてアピールしている。
今回BrightcoveのシリーズCファイナンスに参加したのは、ベンチャーキャピタルと戦略的投資を行なう目的で参加した企業の2種類だ。リードインベスターとなったのは、Alliance Bernstein L.P、Brookside Capital LLC、Marverick Capital Ltd.のベンチャーキャピタル3社。そのほかに戦略的投資を行なう目的でThe New York Times Companyと日本のトランスコスモスの子会社であるTranscosmos Investments & Business Development,Incが参加した。Brightcoveではトランスコスモスが参加したことについて「爆発的に増加しつつある日本のインターネット動画市場へのアクセスをBrightcoveにもたらし、会社の国際的成長を助ける」と評している。
これまでBrightcoveには多くの著名なベンチャーキャピタルが出資を行なっているが、それ以外にも戦略的投資の意味で米AOLやサーチエンジンで米国市場4位につけているAskの親会社であるIAC/InterActiveCorpなどが出資している。
なお、Brightcoveの顧客企業には英国の衛星放送であるBritish Sky Broadcasting、Discovery Communications、Dow Jones & Company、MTV Networks、Reuters、Sony BMG、Warner Music Group、Washingtonpost Newsweek Interactiveなどが含まれている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://corp.brightcove.com/about_brightcove/press_releases.cfm?ID=153
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/01/18 12:14
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