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暴風雨被害の動画を装うトロイの木馬「Storm Worm」、各国で大規模な被害


 フィンランドのF-Secureは18日、ヨーロッパを襲った暴風雨などの映像を装った添付ファイルを通じて悪意のあるプログラムを実行させようとするトロイの木馬「Small.DAM」(通称Storm Worm)が、各国で大規模な被害をもたらしていると警告した。

 Storm Wormは、「ヨーロッパを襲った暴風雨により死者230人」といった題名のメールに、ビデオファイルを装った実行ファイルとして送りつけられる形で被害が広がっている。Storm Wormは実行されると、バックドアの作成やデータの不正取得、スパム送信などを行なう。ヨーロッパで18日に実際に暴風雨の被害があったことなどもあって、Storm Wormの被害が急速に拡大した。

 また、20日には題名が「中国のミサイルが米国の衛星を撃ち落した」「サダム・フセインは生きていた」などとなっており、同様に動画を装った添付ファイルで送られてくる別のトロイの木馬「Trojan-Downloader.Win32.Agent.bet」が検出されていると指摘。これらのトロイの木馬が、対策ソフトなどから発見されにくくするrootkit技術を使用していることも確認できたとして、注意を呼びかけている。


関連情報

URL
  F-Secure Security Labsのブログ(英文)
  http://www.f-secure.com/weblog/


( 三柳英樹 )
2007/01/22 19:35

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