インターネット上の違法・有害情報の通報窓口であるインターネット・ホットラインセンターは、2006年6月から11月までの運用状況を公表した。6カ月間で寄せられた通報は23,728件で、1日あたりの平均受理件数は130件程度に上った。
同センターに寄せられた通報のうち、わいせつ情報や振り込め詐欺などの関連情報を含む違法情報であると判断した通報は2,226件。内訳としては、わいせつ物公然陳列が1,009件で最も多く、児童ポルノ公然陳列(523件)や薬物関連情報(326件)、口座売買などの勧誘・誘引(157件)などが続いた。
違法情報と判断した通報で国内のサーバーに設置されていたのは1,427件。このうち、224件は警察へ通報する前にISPが自主的に削除したが、残りの1,203件は警察に通報した。そのうち707件についてはISPに削除依頼を行なった結果、572件の違法情報が削除されている。
また、公序良俗に反する情報であると判断した通報は502件。このうち、「違法行為を直接的かつ明示的に請負・仲介・誘引などする情報」が442件で、主に、児童ポルノを提供するアダルトDVD販売サイトや、運転免許証やパスポートの偽造に関する情報に関する通報が大半を占めた。
公序良俗に反する情報と判断した通報のうち、63件はISPに削除依頼する前に、ISP側で自主的に削除された。残りの217件についてはISPに対して削除を依頼。その結果、合計150件の公序良俗に反する情報が削除された。
このほか、同センターの運用ガイドラインの対象外と判断した通報は22,127件で、ほとんどがワンクリック請求サイトに関するものだった。主に、出会い系サイト(14,359件)やポルノサイト(3,006件)に誘導する傾向があるという。
関連情報
■URL
インターネット・ホットラインセンターの運用状況等について
http://www.internethotline.jp/press/20070130-press.html
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( 増田 覚 )
2007/02/02 18:47
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