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「ワンクリック詐欺」正しく理解している人は2割、IPA調べ


 情報処理推進機構(IPA)は8日、情報セキュリティに関する意識調査の報告書を公開した。それによれば、パスワードを定期的に更新していない人が4割以上だったほか、セキュリティ修正プログラム(パッチ)を適用していない人が2割を超えるなど、情報セキュリティ対策が十分に浸透していない現状が見られた。

 調査は、2006年11月11日から16日にかけて、15歳以上のインターネット利用者を対象にWebアンケート形式で実施。有効回答数は5,316件。今回の調査は、2006年2月に実施したものに引き続き第2回目。

 セキュリティパッチの適用状況では、「自分自身で実施」(63.7%)および「家族や友人などが実施」(13.2%)を合計すると約77%が実施し、前回調査とほぼ同じ状況だった。しかし、「実施していない」(8.7%)と「わからない」(15.4%)を合わせると、2割以上の人がセキュリティパッチを適用せず、PCを無防備な状態で利用していることがわかった。

 また、自分自身でパスワードを定期的に更新している人は34.0%にとどまり、前回の39.1%から減少。パスワードを変更していないという人は45.7%で、前回調査(42.3%)と同じく4割を超えた。なお、「家族や友人などが実施」との回答が4.6%で、本人を識別するためのパスワードを自分以外の人に管理してもらっているという現状が判明した。

 情報セキュリティに関する事象の認知度・理解度については、ほぼ100%の人が「コンピュータ・ウイルス」を認知し、正しく理解している人も6割を超えた。「ワンクリック不正請求」については、7割以上が認知していたが、正しく理解している人は2割程度にとどまった。

 そのほか、情報セキュリティに関する被害経験ではウイルス感染が最も多く、約4割が被害にあっていた。また、IPAにも多数の相談が寄せられている「ワンクリック詐欺」については、約1割が被害を経験していることが判明した。


セキュリティパッチの適用状況

パスワードの更新状況

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.ipa.go.jp/security/fy18/reports/ishiki01/press.html

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( 増田 覚 )
2007/02/08 12:29

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