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英CacheLogic、ダウンロード完了ファイルにのみ課金するP2Pサービス


 P2P配信ネットワーク企業の英CacheLogicは13日、インターネットでデジタルメディアを配布するための新サービス「Asset Delivery Framework」を発表した。数GB単位でデジタルデータを配布する必要がある企業にとって便利なサービスで、用途ととしては映画、ゲーム、大規模ソフトウェアの配布などを想定している。

 Asset Delivery Frameworkの特徴は、ダウンロードが完了したオブジェクトにのみ課金するという点だ。配信にかかる費用があらかじめ計算できることから、コンテンツホルダーにとっては収支の予測が立てやすいサービスであるといえる。

 このサービスについてCacheLogicのCEOであるPat Chapman-Pincher氏は「これまではインターネットでコンテンツを配信するコストは、パッケージ全体の配信が成功したかどうかにかかわらず単に『メーターを読む』だけでGB単位で課金計算されていた。我々の新しいフレームワークは相手に届くことを保証し、コンテンツベンダーはファイルサイズにかかわらずオブジェクト単位で課金される。これはインターネットコンテンツ配信の既存の経済モデルに対する大きなチャレンジだ」とコメントしている。

 CacheLogicによると、料金体系は階層構造になっているという。料金が高いほど高優先度で配信され、安くなるほど優先度が低くなる。課金はファイルの配信が完了し、ファイルが完全である時に限って行なわれる。したがって途中でダウンロードがキャンセルされたり、失敗した場合には課金されない。また、ファイルに対する需要が多く、トラフィックが急増した場合にも追加料金が発生しない。配信料金は一度に配信するファイルをまとめたパッケージ全体に対して適用され、優先度に応じて料金が決まる。例えば2GB~4GBのDVD1枚分を配信する場合、優先度が高い配信を行なうとすると、1枚あたり0.25ドルで配信できるとしている。


関連情報

URL
  ニュースリリース(英文)
  http://www.cachelogic.com/home/pages/news/pr130207.php

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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/02/14 11:13

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