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「個人情報流出の事実はない」元社長ら逮捕でゆびとまがコメント


 同窓会サイト「この指とまれ!」を運営する株式会社ゆびとまは21日、同社社長らが16日に逮捕されたことを受け、会員に対して謝罪するとともに新たな役員体制を発表した。代表取締役社長には、佐々木康隆氏が就任した。

 さらに、コンプライアンス委員会を新設し、委員長には元愛媛県警本部長の魚谷増男氏が就任した。ゆびとまでは、「社内に管理者を設けることで、さらなるセキュリティの強化およびコンプライアンスの遵守に力を注ぎ、『この指とまれ!』の信頼の回復に総力を尽くす」とコメントしている。

 2月16日に逮捕されたのは、同社元社長の下村好男容疑者と元取締役の菊池大輔容疑者。2人は1月に破産したストレージ関連機器メーカーのアドテックスの元役員で、民事再生法手続き中だったアドテックスの財産を不正に処分したとして、民事再生法違反(詐欺再生罪)の疑いが持たれている。

 新聞報道などによれば、下村容疑者は元暴力団の組長とされており、ゆびとまの創業当時の役員が退任に追い込まれるかたちで、下村容疑者らが役員に就任したという。これに対してゆびとまは、「一部報道や風評で『この指とまれ!』に関する個人情報の漏洩や悪用の恐れ、暴力団との関わりなどが取り沙汰されているが、そのような事実は一切ございません」とコメントしている。

 ゆびとまによれば、個人情報を保存しているサーバーセンターでは入退室記録をとっているため、サーバーにアクセスした個人を特定できるほか、サーバーへのアクセス権を社内限定にするなど徹底した情報管理を行なっているという。あらためてサーバーへのアクセスログを確認したが、個人情報の不正な流出の事実はなかったとしている。

【2月22日14時15分:追記】
 新しく社長に就任した佐々木氏は、衛星放送によるデジタルラジオ放送局「セント・ギガ(St.GIGA)」を手がけた衛星デジタル音楽放送に1999年1月入社、翌年には同社子会社のスターウェブの代表に就任し、2004年8月に「週刊ゴング」を発行する日本スポーツ出版社(現在、ゆびとまの親会社)に入社、その後、ジェブ・ティービーの代表、ミックエンターテインメントの代表を経て、2006年1月からゆびとまの取締役を務めていた。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.yubitoma.co.jp/news/20070221.htm
  魚谷増男オフィシャルホームページ
  http://www.authority.ne.jp/uotani/index.asp

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ゆびとまのCEO逮捕、破産したアドテックスでの民事再生法違反容疑(2007/02/19)


( 増田 覚 )
2007/02/22 13:20

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