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山梨県警、犯罪被害者など610人の情報含む捜査資料がWinnyで流出


 山梨県警は25日、甲府警察署地域課の巡査長の私物PCがファイル交換ソフト「Winny」を介してウイルスに感染し、犯罪被害者ら約610人分の個人情報を含む捜査資料がインターネット上に流出したことを明らかにした。

 流出したのは、2001年11月から2007年2月までに作成されたファイル81件。主な内容としては2004年中に長坂警察署で扱った刑事事件に関する一覧表、証拠品に関する一覧表のほか、各種報告様式、交通事故統計、メモなど。この中には、被疑者、参考人、被害者約610人の個人情報も含まれていた。

 これらの資料は、巡査長が先輩の警察官から借り受けた外部記憶媒体から、職場で私物PCに複写したことが判明している。山梨県警によれば、巡査長は学生時代からWinnyを使用していたという。

 山梨県警警察部長は今回の不祥事について、「流出したファイルに氏名などが記載された当事者やその関係者に大変ご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。個人情報流出に伴う当事者や関係者の二次被害の防止に万全を期すとともに、これらの方への謝罪を行ない不安解消に全力を挙げて取り組んで参ります」と謝罪。今後は、山梨県警内の業務用PCだけでなく職員の私物PCの確認・点検を早急に実施して再発防止を図るとしている。


関連情報

URL
  警察情報の流出事案についてのお詫び
  http://www.pref.yamanashi.jp/police/soumu/osirase.htm

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( 増田 覚 )
2007/02/27 12:41

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