ソニック・ソルーションズは27日、京都市伏見区に住む個人に対し、同社のソフトウェアの著作権(複製権および譲渡権)を侵害したとして、東京地方裁判所に損害賠償などの請求訴訟を起こしたと発表した。賠償金額は500万円前後だが、今後修正される可能性もあるという。
ソニック・ソルーションズによれば、この個人は2002年12月頃から2007年1月頃まで、Mac OS向けCD/DVDライティングソフト「Toast」シリーズを無断で複製して、「Yahoo!オークション」で販売していたという。販売本数については調査中としている。同社では、この違反行為で生じた損害に対する賠償請求、およびソフトウェアの複製物の販売差止め、ソフトウェアの複製が記録されたCD-Rなどの破棄を要求している。
ソニック・ソルーションズでは、「被告が違法に複製販売したソフトウェアの個数は極めて多数で、ネットオークションを利用した個人による類似ケースと比較しても極めて悪質な違法行為。海賊版によってソフトメーカーが被る損失は極めて多大であり、ソニックは、ネットオークションを通じた違法な海賊版の販売が後を絶たない昨今の状況に鑑み、このような悪質な販売者の撲滅を企図した」として、訴訟を提起した理由を説明している。同社では今後、悪質な複製販売に対しては刑事告訴も視野に入れつつ、海賊版などの知的財産の侵害行為に対処するとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.sonicjapan.co.jp/about/press/2007_2_27.html
( 増田 覚 )
2007/02/27 15:36
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