マカフィーは5日、2007年1月~2月の国内におけるウイルスと不審なプログラムの検知ランキングを公表した。
ウイルスの検知数ランキングでは、1月・2月とも「New Malware.j」がトップとなっているが、これは正式に分類される前のマルウェアの総称で、実際には各種のマルウェアがこれに含まれている。2位はIEの脆弱性を突くトロイの木馬「VBS/Psyme」、3位はJavaScriptを悪用するトロイの木馬「JS/Wonka」で、依然としてトロイの木馬が上位を占めている。
マカフィー技術統括本部長の加藤義宏氏は、「最近は、メールからWebに誘導し、そのサイトからマルウェアをダウンロードさせることが主流となっている」と傾向を分析。こうしたマルウェアの多くは脆弱性を利用するため、修正パッチは公開後速やかに適用するようユーザーに呼びかけている。
不審なプログラムの検知数ランキングは、1月・2月とも「MySearch」「MWS」「Winfixer」がトップ3で、両月ともMySearchが1位。この3種類以外では、ランキング上位のほとんどを「Adware-GAIN」などのアドウェアが占めている。マカフィーでは、アドウェアが組み込まれているフリーソフトも多く存在し、個人のPCからのデータ漏洩が懸念されるとして、ユーザーに注意を促している。
関連情報
■URL
マカフィー
http://www.mcafee.com/japan/
( 三柳英樹 )
2007/03/05 19:20
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