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Google Books Library Projectにドイツ語圏2位の学術図書館が参加


 米Googleは6日、世界各地の大学図書館の蔵書を検索できるようにするGoogle Books Library Projectに、ドイツのBayerische Staatsbibliothek(バイエルン国立図書館)が参加することで合意したと発表した。Google Books公式ブログで発表されたもので、英語圏以外の図書館としてはこれまでで最大の提携であるとしている。

 Google Books Library Projectでは著作権切れの書籍やパブリックドメインの書籍がインデックスされることになっており、バイエルン国立図書館での作業が始まり次第、同図書館でこれに該当する文献がインデックスされることになる。

 Googleの発表によれば、バイエルン国立図書館には100万冊以上の著作権切れ書籍があり、これらがGoogle Books Library Projectで利用される。その中にはグリム兄弟やゲーテの著作など、よく知られたドイツ文学の古典や、バイエルン国立図書館の書棚を探さなければ見つけ出すことができなかった書籍もある。それに加えて同図書館が保有するドイツ語以外の文献(フランス語、スペイン語、ラテン語、イタリア語、英語)の著作権切れ書籍もインデックスされることになっている。

 バイエルン国立図書館はドイツ語圏で2番目に大きな学術図書館とされる。蔵書は800万冊弱で、特に雑誌と論文誌の蔵書量では欧州で2番目のコレクションを保有するという。学術的に大きな意味を持つ蔵書も多く、印刷技術がこの世に登場して最初に印刷されたことが知られている印刷物の約3分の1がこの図書館に保管されているとされる。その中には有名なグーテンベルク聖書も含まれている。

 Google Books Library Projectでは現在、12の図書館と提携している。そのうち10は欧米の英語圏の図書館であり、2つはスペイン語圏の図書館である。


関連情報

URL
  Google Books公式ブログの該当記事(英文)
  http://booksearch.blogspot.com/2007/03/bavarian-state-library-becomes-largest.html

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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/03/07 12:26

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