日立製作所は14日、ICカード乗車券システム「PASMO」をマンションの鍵として利用できるITマンションシステムの販売を開始した。東京都西東京市のマンションで初めて導入される予定だ。
PASMOは、首都圏で18日からサービスが開始されるICカード乗車券システム。鉄道やバスで共通に利用でき、JR東日本のICカード乗車券システム「Suica」とも相互利用可能だ。電子マネー機能も搭載している。
日立では今回、同社が2001年より販売しているITマンションシステム「net@ITEM」においてPASMOに対応した。マンションの集合玄関やエレベーター、住戸の玄関にカードリーダーを設置し、PASMOによる個人認証で居住者などの出入りを制限する。エレベーターについては夜間は居住階に直行するようにしたり、宅配ロッカーでも活用できる。このほか、携帯電話から玄関の施錠やエアコンなどの設備を遠隔制御する機能もある。
日立のマンション向けセキュリティシステムでは、すでにSuicaやNTTドコモの「おサイフケータイ」をはじめとする、ソニーの非接触ICカード技術「FeliCa」に対応していた。PASMOはSuicaと相互利用できるのも特徴だが、net@ITEMを導入したマンションでも互換性が確保されるという。相互利用対象のマンションでは、居住者がすでにSuicaを持っている場合はSuicaをマンションの鍵として登録できる。
PASMO対応のITマンションシステムは、東京都西東京市に建設される「HIBARI TOWER」で初めて導入される予定だ。なお、日立によれば、同社のマンション向けセキュリティシステムは3月現在、約35,000戸に採用されているという。
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ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2007/03/0314a.html
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( 永沢 茂 )
2007/03/14 13:33
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