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米Googleがゲーム内広告に進出へ、米Adscape買収で


 米Googleは16日、ゲームの中に広告を表示するサービスを提供するカリフォルニアの米Adscape Media社を買収したことを公式ブログで発表した。買収金額や買収条件などの詳細は明らかにされておらず、取引は既に完了しているという。AdscapeはGoogleに吸収され、Adscapeの従業員はGoogle社員となる。

 この買収をGoogle公式ブログで発表したGoogleのBernie Stolar氏は、買収の背景として今日のゲーム開発費の高騰を挙げた。80年代にはゲーム1本が10万ドルで開発できたのに、今日では1本2,500万ドルかかることもあると指摘する。最近では、ゲームの中に広告を表示することによって開発費の一部がまかわなわれるようになってきたとしている。

 Adscapeはゲームのストーリーの展開に合わせてダイナミックに広告を配信するサービスを提供している。広告はプレイヤーの年齢や性別などの人口動態情報に加え、プレイヤーが住む地域なども加味されてターゲット広告として配信される。さらに広告主に対しては詳細なレポートが提示される。

 今後の見通しだが、Adscapeの既存顧客はこれまで通り契約を継続する。Googleではゲーム開発者コミュニティの人々と話し合いを進めてきており、将来的には規模にかかわらずゲーム開発会社と提携したい考えだ。また、Adscapeの広告がAdSenseのようなテキスト広告になるのかどうかなど、詳細な点については今のところ明らかにしていない。


関連情報

URL
  Google公式ブログ(英文)
  http://googleblog.blogspot.com/2007/03/let-passion-continue-were-acquiring.html


( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/03/19 12:17

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