米Google子会社で動画投稿サイトのYouTubeは26日、「2007 YouTubeビデオアワード」の受賞作品計7作品を発表した。これらの作品は各部門のノミネート作品の中からYouTube視聴者の投票によって最終的に選出された。
クリエイティヴ部門は「OK Go」に授与された。これはシカゴ生まれのバンド「OK Go」の作品で、ランニングマシンを巧みに使ったダンスと音楽の作品だ。この作品は既にグラミー賞の「ベスト・ショートフォーム・ミュージックビデオ」にも選ばれている。この作品はYouTubeで1,300万人に視聴されたというとてつもない記録を打ち立てた。
考えさせられる、味わい深い作品を表彰するインスピレーション部門は「Free Hugs」に授与された。主人公はオーストラリアのシドニーで「Free Hugs」と書いたカードを掲げ、通りすがりの通行人とハグしあう運動を行ったドキュメンタリー作品だ。ハグしあうことに伴う暖かさやユーモアがこのビデオを通して世界に平和のメッセージと感動を与える結果となった。
またかわいらしい作品部門には「Kiwi!」が選ばれた。これはDony Permedi氏の修士号卒業制作として製作されたアニメーションだ。飛べない鳥のキウイが雲の向こうに飛んでいく夢をかなえるために懸命にがけに木を立てかけるというストーリーである。この作品はYouTubeで600万回視聴され、YouTubeで最もよく視聴されたアニメーション作品ともなった。
その他に、連続作品部門には全米の一般社会にも大きな影響を与えた「Ask a Ninja」、コメディー部門には「Smosh」、音楽部門には「Terranaomi」、ベストコメンタリー部門には「The Winekone」が選ばれた。
この受賞作品について、YouTubeのプロダクトマーケティング責任者であるJamie Byrne氏は「これらの人々はYouTubeコミュニティという大きな布地に最初の1針を入れた。彼らはビデオを共有する方法と見るのではなく、世界の目を引くための機会と捕らえ、その成功を通してスターがどのように生まれるのかという状況を変えたのだ」とコメントした。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.youtube.com/press_room_entry?entry=WcBK6x3jGaI
YouTubeビデオアワード受賞作品一覧
http://www.youtube.com/ytawards
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/03/27 11:47
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