マイクロソフトは30日、アニメーションカーソル(.ani)ファイルの処理に存在する脆弱性についてのセキュリティアドバイザリを公開した。マイクロソフトでは現在この問題について調査中としており、対策としてはメールソフトでメールをテキスト形式で表示する設定にすることなどを挙げている。
アニメーションカーソルファイルの脆弱性については、米McAfeeなどがこの脆弱性を悪用する攻撃コードが確認され、ユーザーがこの攻撃コードが含まれるWebページを閲覧したり、HTML形式のメールを表示するだけで悪意のあるコードが実行される危険があると警告していた。
マイクロソフトでは、この攻撃コードについては現在調査中で、調査の完了時にセキュリティパッチの提供など適切なアクションを行なう予定としている。また、オンラインのウイルス検出サービス「Windows Live OneCare PC セーフティ」に、現在確認されている攻撃コードの検出機能を追加した。
脆弱性の回避策については、OutlookやOutlook Expressを利用している場合には、メールをテキスト形式で表示するよう設定することを挙げている。また、Internet Explorer 7を利用している場合には、Webブラウザから悪質なプログラムが実行されることを防ぐ「保護モード」の機能により、危険性は低減されるとしている。
関連情報
■URL
マイクロソフトセキュリティアドバイザリ(935423)
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/advisory/935423.mspx
保護モードの Internet Explorer の理解と機能
http://www.microsoft.com/japan/msdn/ie/general/protectedmode.aspx
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