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ネットがらみの知的財産権侵害事件、10年間で10倍以上に増加


 インターネットオークションなどネットワークを利用した知的財産権侵害事犯の検挙事件数が、この10年間で10倍以上に増加したことがわかった。警察庁が発表した「偽ブランド品・海賊版の根絶に向けて!!」という報告書で明らかになった。

 すでに警察庁は2月、2006年における知的財産権侵害事犯の検挙状況を発表しているが、今回の報告書では10年間の推移をとりまとめている。

 報告書によれば、知的財産権侵害事犯の検挙事件数は1997年から2001年までは100件台後半を推移していたが、2002年になると200件を突破して246件に、さらに2004年に359件に増加。2005年は492件、2006年は493件と、500件に迫る状況となっている。

 このうち、ネットワークを利用した事犯も増加傾向にあるが、1997年は16件だったのが、2006年は179件を占めるまでになり、10年間で10倍以上に増加した。

 なお、ネットワーク利用事犯の内訳は、1997年は16件すべてが海賊版などの「著作権法違反」事犯だった。2003年以降は偽ブランドなどの「商標法違反」事犯での検挙事例も現われたが、著作権法違反の方が多かった。それが2006年には著作権法違反が87件、商標法違反が90件、その他が2件となり、商標法違反が著作権法違反を上回った。


関連情報

URL
  偽ブランド品・海賊版の根絶に向けて!!(PDF)
  http://www.npa.go.jp/safetylife/seikan4/20070403.pdf

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( 永沢 茂 )
2007/04/04 17:05

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