警察庁は13日、2007年3月の国内におけるインターネット治安情勢についてのレポートを、セキュリティポータルサイト「@police」で公開した。レポートは、警察庁のファイアウォールおよび不正侵入検知システムの定点観測結果をまとめたもの。
3月に観測されたファイアウォールへのアクセス件数は447,942件で、前月から24.0%減少した。アクセス件数減少の要因としては、2月と比べ日本国内を発信元とするアクセスが33.2%減少したことを挙げているが、定点観測に使用しているIPアドレスの変更も影響しているという。
アクセスの宛先ポート別分類では、TCP 135番ポートが24.8%、ICMPが24.6%、TCP 445番ポートが8.9%など。アクセスの発信元は、日本が31.2%、米国が19.4%、中国が13.7%、韓国が5.4%など。前月比では日本と韓国が激減し、米国からのアクセスが増加している。
3月に観測された不正侵入検知システムにおけるアラート件数は40,290件で、前月から12.3%増加。攻撃手法では、依然としてワーム(SQL Slammer)によるものが全体の85.0%と大部分を占めている。発信元は、中国が71.1%、米国が4.9%、エストニアが4.9%など。前月から引き続き中国を発信元とする割合が大半を占めるが、エストニアからのアラート件数が急増しているという。
関連情報
■URL
インターネット治安情勢(PDF)
http://www.cyberpolice.go.jp/detect/pdf/20070413.pdf
@police
http://www.cyberpolice.go.jp/
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( 増田 覚 )
2007/04/17 13:30
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