米McAfeeは20日、WiiのWebブラウザ「インターネットチャンネル」の「お試し版」に脆弱性があることを、McAfee Avert Labsの公式ブログで明らかにした。
この脆弱性は、特別に細工したJPEG画像を読み込むとインターネットチャンネルがクラッシュするというもの。McAfee Avert Labsのブログでは、実際に画像を読み込ませてクラッシュする様子を映した動画も公開している。この脆弱性を攻撃しようとしているハッカーがいることもわかっており、ハッカーらのやりとりからは、理論的には悪意あるコードを実行することも可能という。
インターネットチャンネルはOperaベースのブラウザだが、この脆弱性が修正されたOpera 9.10ベースの「正式版」が4月12日にリリースされている。一方、以前提供されていたお試し版はOpera 9.00ベースでパッチ適用前の状態だった。McAfee Avert Labsでは、ユーザーに対してアップデートを呼びかけている。
さらにMcAfee Avert Labsでは、Operaは携帯端末でも広く使われているため、脆弱性のあるバージョンがインストールされている可能性もあると指摘。実際にテストしたところ、Symbian8/s60とSymbian9/UIQにおいてクラッシュする事例が2例確認されたとしている。
関連情報
■URL
McAfee Avert Labsの公式ブログの該当記事(英文)
http://www.avertlabs.com/research/blog/?p=262
関連記事:Wii向けブラウザ「インターネットチャンネル」お試し版利用レポート[Broadband Watch]
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/special/16677.html
関連記事:Wiiのブラウザ機能「インターネットチャンネル」正式版レポート[Broadband Watch]
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/special/17818.html
( 永沢 茂 )
2007/04/23 17:26
- ページの先頭へ-
|