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Webベースのマルウェアがますます増加、ソフォス調査


 ソフォスは7日、4月に検出したウイルスのトップ10ランキングを発表した。同社の調査によると、サイバー犯罪の攻撃手口はメールからWebサイトへの移行が以前よりさらに進行していると指摘。4月に検知された「悪質なコードをホスティングするWebページ」は24万5,790件だった。

 Webサイトから感染するウイルスの上位は、1位が「Mal/Iframe」44.7%、2位が「JS/EncIFra」19.7%、3位が「Troj/Fujif」10.0%など。1位のIframeは、Webサイトの脆弱性を突いてマルウェアをサイト上に埋め込むタイプ。セキュリティ対策を施していないユーザーがIframeの仕込まれたサイトにアクセスすると感染してしまう。

 ソフォスの調査によると、Webベースのマルウェアの70%が、不正に侵入された正規のサイトでホスティングされているという。同社は、「安全と思われるサイトにアクセスする場合にも、アクセス前に悪質なコンテンツやプログラムがホスティングされていないかをスキャンし、感染を防ぐWebセキュリティ対策が重要」と注意を促している。

 マルウェアに感染したWebサイトをホスティングしている国別ランキングでは、1位が「中国(香港を含む)」56.4%、2位が「アメリカ」28.3%、3位「ロシア」5.4%など。中国・香港の比率は3月の約36%から、4月では過半数を占めるまでになった。その理由として、中国本土ではパッチを適用されていないWebサイトがIframeマルウェアに感染したこと、香港ではPsymeに感染したことが挙げられる。香港ではハッキングされたWebサイトの90%がPsymeによるものだという。

 4月に検出したメールから感染するマルウェアの上位は、1位が「W32/Netsky」24.7%、2位が「W32/Dref」24.0%、3位が「W32/Mytob」15.6%など。メールウイルスでは3年以上の長期に渡って蔓延を続けているNetskyと、2007年12月末に短期間で爆発的な感染を見せたDrefの亜種が上位を占めた。


関連情報

URL
  ソフォス
  http://www.sophos.co.jp/
  トップ10ウイルス
  http://www.sophos.co.jp/security/top-10/

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マルウェアの感染ルートはメールからWebサイトへ、ソフォス調査(2007/04/24)


( 野津 誠 )
2007/05/08 11:15

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