米国内の新聞社が開設したニュースサイトの利用者数が、インターネット全体の利用者と比較して2倍の勢いで増加していることが明らかになった。Newspaper Association of America(NAA)がNielsen//NetRagingsのデータをもとに7日に発表した。
それによると、米国内の新聞社が開設したニュースサイトの2007年第1四半期における利用者数は約5,900万人で、アクティブインターネットユーザーの37.6%に相当する。前年同期と比べて5.3%増となる。同期間のインターネット利用者全体の増加率は2.7%だったため、新聞社サイト利用者の増加率がほぼ2倍の勢いで上回っていることを示している。
そのほか新聞社サイトの利用者像として、平均年収が高く、ネットショッピングを行ない、管理職などの立場についている割合が高いことも明らかになった。例えば、新聞社サイト利用者の11.9%は年収が15万ドルを超えており、これはインターネット利用者全体の9.3%に比べて多かった。また、ネットショッピングを行なった割合も88.1%と、インターネット利用者全体の78.9%よりも多く、専門職や管理職である割合も41%で、全体の32.7%と比べて多かった。
さらにブログを読む割合、政治情報をインターネットで利用する割合、商品のレビューをインターネットで読み、書き込む割合などでも、新聞社サイト利用者層の方が利用率が高く、インターネットを活発に利用している様子がわかる。
調査結果についてNAAの社長兼CEOであるJohn F.Sturm氏は、「このデータは新聞社系サイトが、はっきりした特徴を持つ高収入のオーディエンスを引きつけることができるという価値を広告主に示せることを強調している」と述べ、新聞社がインターネット分野にしてきた投資が間違っておらず、広告主にとって有益であるとの主張を展開した。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.naa.org/sitecore/content/Global/PressCenter/2007/AUDIENCE-GROWING-NEARLY-TWICE-RATE.aspx?lg=naaorg
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/05/08 12:54
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