マイスペースは10日、SNS「マイスペースジャパン」で一般ユーザーを対象にした動画投稿機能の提供を開始する。合わせて、著作権を侵害する楽曲や動画ファイルのアップロードを防止するフィルタリングシステムなどの導入を実施する。
マイスペースジャパンにおける動画投稿機能は、アーティスト登録のユーザー向けに3月22日に先行提供を開始済み。今回、一般ユーザー向けにも同機能が開放された形になる。1ファイルの容量は100MBまでで、ディスク容量は無制限。ファイル形式はAVI/MOV/WMV/3gp/MPEGをはじめ、合計25形式に対応している。
同社ではまた、著作権を侵害する楽曲や動画のアップロードを防止する施策として、フィルタリングシステムや、マイスペース独自の著作権教育プログラムなどを新たに導入した。
フィルタリングシステムは、ユーザーが投稿した楽曲・動画ファイル内の音声データが、著作権を侵害していないかを自動で判別するもの。オーディブル・マジック社がEMIやソニーBMGなどから提供を受けた約600万楽曲分の音声データと照合し、著作権侵害と認められた場合には、マイスペースジャパン上へのアップロードが行なわれない。照合にかかる所要時間は、音声が5秒程度、動画が30秒程度。
音声データは、現時点で洋楽のみで、各曲ともにフルレングスがデータベースに登録されている。マイスペースジャパンでは今後、日本のレコード会社やテレビ局などと連携しながら、データベースを拡充させるという。なお、自作コンテンツがフィルタリングシステムで著作権侵害と判定された場合の対応も適宜実施するとしている。
ユーザーが著作権を侵害するコンテンツをアップロードした場合には、一時的にマイスペースジャパンのサービス利用が停止される。サービス利用の再開には、マイスペースが独自に用意した著作権教育プログラムをオンライン上で受講する必要がある。また、著作権侵害コンテンツを繰り返してアップロードした場合には、退会処置がとられる。
同社では、アップロード後もスタッフによる事後チェックを実施。削除対応を行なったコンテンツに関しては音声データを自動で生成し、データベースへと蓄積していく。これにより、同一の音声データを持ったコンテンツが再度アップロードされるのを防止していくとしている。
関連情報
■URL
マイスペースジャパン
http://jp.myspace.com/
関連記事:マイスペースジャパン、動画配信機能や動画アップロード機能を開始[Broadband Watch]
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/17533.html
( 村松健至 )
2007/05/10 20:20
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