マイクロソフトは22日、Office 2003のファイルをOffice 2007のOpen XMLフォーマットに変換するツール「MOICE」と、Office用のファイルブロック機能をリリースし、これに関するセキュリティアドバイザリ「937696」を公開した。
MOICE(Microsoft Office Isolated Conversion Environment)は、Office 2003のファイルをOffice 2007のOpen XMLフォーマットに変換することで、Officeの脆弱性を狙った悪意のあるOfficeファイルの危険を緩和することが狙いのツール。対象となるソフトウェアはOffice 2007/2003で、Office XP/2000では利用できない。また、Office 2003環境で利用するには、Open XMLフォーマットのファイルを開くための「Office互換機能パック」がインストールされている必要がある。MOICEについては、6月の月例アップデートで推奨する更新としてMicrosoft Updateで提供する予定。
Office用のファイルブロック機能は、Word、Excel、PowerPointのファイルについて、管理者がレジストリまたはグループポリシーを通じて、指定した形式のファイルを開けないようにする機能。Officeの脆弱性を狙った攻撃などが発生した場合に、管理者がグループポリシーを通じて社内のPCで特定のOfficeファイルを開けないようにするといった使い方を想定している。対応するソフトウェアはOffice 2007/2003。Office 2007にはファイルブロック機能が含まれているが、標準ではこの機能が有効になっていない。
関連情報
■URL
マイクロソフトセキュリティアドバイザリ(937696)
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/advisory/937696.mspx
( 三柳英樹 )
2007/05/23 15:28
- ページの先頭へ-
|