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FTTHの利用者が大幅に増加、総務省「通信利用動向調査」


 総務省は25日、通信サービスの利用状況などについて調査した2006年の「通信利用動向調査」の結果を公表した。個人のブロードバンド回線利用者のうちFTTHサービスの比率が大幅に増加し、端末として携帯電話だけでなくPCを利用する人の割合が増加している。

 調査は、2006年末における通信サービスの利用状況や通信機器の保有状況などについて、2007年2月に郵送によるアンケートを実施。4,999世帯(14,642人)、3,692事務所、1,836企業から有効回答を集めた。

 インターネット利用率は、個人が75.7%、事務所(5人以上)が85.6%、企業(300人以上)が98.8%で、いずれも前年とほぼ同様。過去1年間にインターネットを利用したことのある人の推計は8,754万人で、前年から225万人(2.6%)増加した。

 自宅PCのインターネット接続回線の種類は、ブロードバンド回線の割合が世帯ベースで67.9%と3分の2を超えた。回線種別の内訳では、FTTHが前年の14.1%から27.2%と倍増に近い伸びを示す一方、ADSLは前年の34.2%から27.7%に、CATVは前年の16.1%から12.5%へと減少している。

 インターネット利用端末については、PCからの利用者が前年から1,454万人増加して8,055万人(22.0%増)になったのに対し、携帯電話・PHSからの利用者は前年から163万人増加の7,086万人(2.4%増)にとどまった。PCと携帯電話・PHSを併用している人が1,237万人増加する一方、携帯電話・PHSのみを利用する人が1,233万人減少している。世代別では、PCまたは携帯電話を「毎日少なくとも1回は利用する」という回答の割合が、「13~19歳」と20代では携帯電話の割合が高く、30代以上ではPCの割合が高い。

 インターネット利用者のうち、インターネットで商品・サービス等を購入したことのある人の割合は41.4%で、前年から5.2ポイント増加。世代別では、20代(49.1%)、30代(58.5%)、40代(50.7%)の利用率が高い。

 企業のインターネット利用状況では、ブログまたはSNSを開設している企業は全体の4.4%で、従業員規模が2,000人以上の企業では9.9%に達する。インターネットを利用した広告は、企業全体の27.9%が実施。広告の種類では「検索連動型」が42.0%と最も多く、以下は「メール」(39.2%)、「専門ポータルサイト」(20.0%)、「バナー」(18.2%)、「コンテンツ連動型」(15.7%)などとなっている。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.soumu.go.jp/s-news/2007/070525_1.html

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( 三柳英樹 )
2007/05/25 19:34

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