|
GreenBorderがサイトに掲載している声明文
|
新興セキュリティ企業の米GreenBorder Technologiesが先週末にかけて、同社がGoogleによって買収されたことをWebサイトで発表している。なお、Googleの広報担当者は29日、同社を買収した事実を確認した。
GreenBorderが発表した声明文によれば、「GreenBorder TechnologiesはGoogleに買収されました。当社の顧客に対してはサブスクリプション期間が終了するまで引き続きサポートを続けます」と書かれている。
GreenBorderは、2005年2月にInternet Explorer(IE)とOutlookを対象にしたセキュリティソフトを発表した。仮想化技術を使い、ブラウザやメールを通して侵入してくるマルウェアを特別な区域にとどめ、セッションが終わり次第廃棄することによって、OSやその他のソフトを保護するという製品だ。その後、GreenBorderは同社製品の簡易バージョンを無償で提供したほか、IEとOutlook製品向けのセキュリティ製品を「GreenBorder Professional Edition」として有料で販売していた。同社製品は最近ではFirefoxにも対応していた。
米Googleの広報担当者Aaron Zamost氏は同社買収の理由について「我々はGreenBorderの才能のあるエンジニアの小チームに感銘を受け、我々の利用者、広告主、広告掲載者に有益な製品や機能開発を支援してくれると信じている」と述べ、この買収が人材獲得を目的としたものであることを示唆した。GreenBorderの製品や知的財産権については何も述べなかった。また、将来的な製品の予定についても発表する予定はないとしている。
関連情報
■URL
GreenBorder Technologies(英文)
http://www.greenborder.com/
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/05/30 11:38
- ページの先頭へ-
|