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Webアプリをオフラインでも動作させる「Google Gears」公開


「Google Reader」がGoogle Gearsに対応し、オフライン時でも利用可能となった
 米Googleは31日、Webアプリケーションをオフラインの状態でも使えるようにするブラウザ拡張「Google Gears」のベータ版を公開した。対応ブラウザはInternet ExplorerおよびFirefoxで、Windows版、Mac OS X版、Linux版が用意されている。その他のブラウザについても今後順次サポートの予定。

 Google Gearsは、PCがネットワークに接続していない場合などでもWebアプリケーションを利用できるようにするブラウザ拡張。PC側にローカルサーバーやデータベース機能を持たせ、インターネットに接続していない場合にもローカル内でWebアプリケーションが実行できるようにする。

 Googleではブラウザ拡張と合わせて、Google Gearsの機能を使ったWebアプリケーションを構築するためのJavaScript APIを公開。ブラウザ拡張・APIともオープンソース(BSDライセンス)での公開となっており、誰でも自由に利用できる。

 Googleのサービスでは、第1弾としてRSSリーダーの「Google Reader」がGoogle Gearsに対応。Google Gearsをインストールしている環境でGoogle Readerにアクセスすると、右上に緑色の矢印のアイコンが表示され、オフラインモードに切り替えられるようになる。オフライモードにすると、最大2,000件のフィードがローカルディスクに保存され、インターネットに接続されていない環境でもGoogle Readerが利用できるようになる。後でオンラインの環境になった場合にはオンラインモードに戻すことで、オフライン時に行なった操作がオンラインのGoogle Readerに反映される。

 Googleでは、Google Gearsをオープンソースで公開することで、多くの開発者に利用してもらい、フィードバックを得たいとしている。また、この分野ではMozillaやOpera、Adobeとも協力しており、Webアプリケーションをオフラインで動作させる環境の標準化を目指す考えだ。


関連情報

URL
  ニュースリリース(英文)
  http://www.google.com/intl/en/press/pressrel/gears_20070530.html
  Google Gears
  http://gears.google.com/


( 三柳英樹 )
2007/05/31 14:29

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