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悪質コードをホスティングするサイトは1日に9,500件増加、ソフォス調査


 ソフォスは4日、5月のWebベースとメールベースのウイルス報告数をまとめたウイルス傾向レポートを発表した。

 ソフォスのグローバルモニタリングチームの調査によれば、Webサイトに悪意のあるコードが埋め込まれるなどの、Webベースの感染が継続して拡大。5月中に検知した新規感染Webサイトの件数は1日平均9,500件に上り、4月の平均と比べて1,000件以上増加。5月までに検知された悪質なコードをホスティングするWebページは合計304,000件となり、各国の政府機関が運営するサイトでの感染も確認されたとしている。

 5月に検知されたWebベースのウイルスでは、「Mal/Iframe」が全体の65.5%と過半数を占めた。Mal/Iframeは、Webサイトの脆弱性を突いて悪質なプログラムをサイト上に埋め込むタイプのマルウェアで、4月に引き続いて大規模な感染となった。検出数の多いマルウェアには長く流通しているものが多く、ソフォスでは既知のマルウェアに対して無防備になっているWebサーバーが多いとしている。

 Webベースのウイルスが検知されたサイトの国別の分類では、中国(香港を含む)が53.2%と最も多く、2位が米国の27.4%。3位以下はドイツ(5.1%)、ロシア(3.5%)、タイ(1.1%)など。タイでは政府機関のWebサイトで感染が多く検知されるなど、検知数が大幅に増加している。

 5月に検知したメールベースのウイルスは、「W32/Sober」が全体の29.0%と最も多く、以下、2位は「W32/Netsky」の26.9%、3位は「W32/Mytob」の13.1%など。Soberはヨーロッパで大規模感染が発生し、5月1日にはSoberの感染メールが全感染メールの70%に迫ったという。


関連情報

URL
  ソフォス
  http://www.sophos.co.jp/


( 三柳英樹 )
2007/06/04 19:27

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