マカフィーは5日、5月の国内におけるウイルスと不審なプログラム(PUP)の検知ランキングを公表した。
ウイルスの検知マシン数によるランキングは、1位「JS/Exploit-BO.gen」3,028件、2位「Exploit-MS06-014」2,782件、3位「VBS/Psyme」1,751件など。10位中7種類をトロイの木馬が占めており、JS/Exploit-BO.genやExploit-MS06-014もこれにあたる。Exploit-MS06-014はMDACの脆弱性を悪用したもので、Web経由でIEを通じて侵入する。そのほかのトロイの木馬もWeb経由で感染するものだという。
一方、検知ファイル数によるランキングでは、13万1,949件と圧倒的な検知数だった「W32/RAHack!htm」が1位だった。トロイの木馬ではないが、これもWeb上に仕掛けられるものだという。
PUPの検知マシン数によるランキングは、1位「DriveCleaner」1,372件、2位「MySearch」1,241件、3位「Winfixer」1,156件など。マカフィーでは、「合法を装って実は不正なアプリケーションが増えつつある」と指摘。以前はWinfixerとMySearchだけだったが、DriveCleanerが1位に入っており、インターネット上の合法ツールでも危険なものも混在しているとしている。
マカフィー技術統括本部長の加藤義宏氏は、「ウイルスにしろ、PUPにしろ、不用意なWebアクセスや不審サイトからのアプリケーションのダウンロードは大きな危険を伴うものと認識する必要がある」と注意を促している。
関連情報
■URL
マカフィー
http://www.mcafee.com/japan/
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( 永沢 茂 )
2007/06/05 17:46
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