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Windows版の「Safari 3」パブリックベータ
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Appleのサイトに掲載しているレンダリング速度の比較グラフ
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米Appleは11日、Webブラウザ「Safari 3」の英語版パブリックベータを公開した。Mac OS X版だけでなく、Windows版も用意された。SafariのWindows版が発表されるのは今回が初めてのことだ。Mac OS X 10.4.9以上、Windows Vista/XPに対応する。
AppleはSafari 3の発表で、特にスピードを強調している。同社が行なったベンチマークテストによると、HTMLのレンダリング速度はInternet Explorer 7(IE7)の2倍以上、速いと評判のFirefox 2と比べても1.6倍以上と主張。また、Ajaxの流行で重要になりつつあるJavaScriptの実行速度に関しても、Safari 3はIE7の2.8倍、Firefox 2の1.6倍だとしている。さらに起動速度に関してもIE7、Firefox 2、Opera9 のいずれをも上回っていると説明している。
このベンチマークはIntel Core 2 Duo 2.16Ghzを搭載したiMac上で行なわれた。1GBのメモリ、ビデオカードは128MBのVRAMを搭載したATI Radeon X1600、OSはWindows XP Professional SP2だった。また、HTMLとJavaScriptのベンチマークは、VeriTest社の「iBench Version 5.0」をデフォルト設定で行なったとしている。これはすべてベータ版のSafari 3で行なわれたベンチマークテストである。
速度以外の点では、Safari 3はタブブラウジングやポップアップブロック、組み込みRSSリーダーなども搭載。Safariを初めて利用するWindowsユーザー向けに、リンクをクリックした後ですぐに元のページに戻れるスナップバック機能、ページ内で検索結果を強調してくれる機能なども搭載している。これらの機能に関しては、AppleのSafari紹介ページにある英語版の動画で見ることもできる。
Safari 3パブリックベータは、Appleのサイトから無料でダウンロードできる。このバージョンはプレビュー版であるため、試用期間内しか利用することができない。Safari 3の正式版はMac OS Xの次期バージョンであるMac OS X 10.5 "Leopard"の機能として導入されることになっている。10月にはMac OS X "Tiger"とWindowsユーザー向けにも無料ダウンロード提供が開始される予定だ。
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Windows版は、標準的な環境では日本語ページは表示できないようだ。フォントの設定によっては表示できる場合もあるが、日本語環境での使用は実用的ではなさそうだ
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関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.apple.com/jp/news/2007/jun/11safari.html
ダウンロードページ
http://www.apple.com/jp/safari/
Apple、Mac OS X標準Webブラウザー「Safari」のWindows対応ベータ版を公開
http://www.forest.impress.co.jp/article/2007/06/12/safari3beta_en.html
関連記事:Mac OS X用のApple純正ブラウザー「Safari」発表
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0108/safari.htm
関連記事:アップル、Mac用ブラウザー「Safari」正式版リリース
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0624/safari.htm
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/06/12 12:37
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