フリーのオフィスソフト「OpenOffice.org」に危険度の高い脆弱性が発見されたとして、セキュリティ研究機関が警告している。この脆弱性は、最新版のOpenOffice.org 2.2.1で修正されているが、現時点ではOpenOffice.org 2.2.1の日本語版は公開されていない。
この脆弱性は、OpenOffice.orgのRTFファイルの取り扱いに問題があり、ユーザーが悪意のあるRTFファイルを開いた場合に任意のプログラムを実行させられる危険があるというもの。仏FrSIRTではこの脆弱性の危険度を4段階で最も高い“Critical”、Secuniaでは5段階中で上から2番目の“Highly Critical”と判定している。
13日に公開された最新版のOpenOffice.org 2.2.1では、この脆弱性は修正されている。ただし、日本語版については最新版がバージョン2.1のため、修正版が公開されるまではOpenOffice.orgでRTFファイルを開かないといった対策が求められる。
【お詫びと訂正】
記事初出時、「日本語版については最新版がバージョン2.1」としていましたが、正しくは「バージョン2.2.0」です。お詫びして訂正いたします。
関連情報
■URL
OpenOffice.orgによる脆弱性情報(英文)
http://www.openoffice.org/security/CVE-2007-0245.html
FrSIRTによる脆弱性情報(英文)
http://www.frsirt.com/english/advisories/2007/2166
Secuniaによる脆弱性情報(英文)
http://secunia.com/advisories/25648/
( 三柳英樹 )
2007/06/14 21:25
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