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NTT加入電話が初めて5,000万を下回る、総務省調査


 総務省は18日、電気通信事業分野の競争評価の一環として、2006年度第4四半期(2007年3月末)時点のシェアデータを公表した。

 FTTHの契約数は880万4,000件で前期比10.9%増。内訳としては、NTT東西のシェアが69.0%(NTT東日本38.6%、NTT西日本30.4%)と前期から1.5%増えた一方で、電力系事業者が10.0%と前期比で4.6%減少、KDDIは6.6%だった。NTT東西は、戸建ておよびビジネス向けでも78.1%(前期比1.7%増)、集合住宅向けでも56.9%(同1.4%増)と増加傾向を示している。

 DSLの契約数は1,401万で前期比1.6%減となり、4期連続減少。内訳は、NTT東西が38.0%(NTT東日本19.9%、NTT西日本18.1%)と前期から0.5%減少し、第2四半期からの減少傾向が続いた。一方、ソフトバンクBBは36.8%(同0.5%増)、イー・アクセスは13.7%(同0.2%増)とわずかにシェアを伸ばした。なお、西日本のシェアでは、ソフトバンクBBが39.8%でトップだった。

 IP電話の利用番号数は前期比4.1%増の1,433万。このうち0AB~J番号は413万(同22.9%増)と急増したが、050番号は1,021万(同1.8%減)で初の減少となった。IP電話全体のシェアではソフトバンクBBが33.5%(同1.7%減)、NTTコミュニケーションズが22.9%(同1.4%減)と減少傾向だったが、NTT東西は22.1%(同3.7%増)とシェアを伸ばした。0AB~J番号におけるNTT東西のシェアは76.7%(NTT東日本41.8%、NTT西日本34.9%)で、前期比から1.1%増加した。

 加入電話(NTT加入電話、直収電話、0AB~JのIP電話、CATV電話の合計)の契約数は5,928万。0AB~JのIP電話は413万(同22.9%増)と順調に推移し、初めて直収電話の406万(同7.4%)の契約数を上回った。NTT加入電話の契約数は4,898万で、初めて5,000万を下回った。なお、加入電話全体に占めるNTT東西のシェアは前期比0.8%減の89.6%(NTT東日本44.7%、NTT西日本44.9%)で、初めて9割を下回った。

 このほか、携帯電話・PHSの契約数では、NTTドコモグループが52.2%(同0.6%減)、auグループが27.7%(同0.4%増)、ソフトバンクモバイルが15.6%(同0.1%増)、PHSが4.5%(同0.1%増)。携帯電話の3社ではauグループとソフトバンクモバイルがシェアを上昇させている。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.soumu.go.jp/s-news/2007/070618_6.html

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NTT東西のFTTHシェアは67.5%、0AB~J番号IP電話では75.6%に(2007/03/23)


( 増田 覚 )
2007/06/18 20:52

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