トレンドマイクロは18日、Webサイトを閲覧することで感染するウイルスが、イタリアのサイトから大規模な感染を起こしたとして警告した。
このウイルス感染は、攻撃者により改竄されたサイトに埋め込まれた1行のIFRAMEタグから始まり、このページを閲覧した多くのユーザーが被害を受けたもの。IFRAMEタグによって読み込まれるページに悪意のあるJavaScriptが仕掛けられており、このJavaScritptがInternet Explorerの脆弱性を悪用して、さらに別のトロイの木馬をダウンロードする。
ダウンロードされたトロイの木馬は、さらに別のトロイの木馬をダウンロードするといった具合に、連鎖的に6種類の不正プログラムが連携する複雑な攻撃となっている。最終的には、ユーザーのPCにプロキシーサーバーやキーロガーがインストールされ、攻撃の踏み台とされたり、情報を盗み出されるなどの被害を受ける。
トレンドマイクロによれば、この攻撃ではイタリアのサイトが集中的に狙われており、18日までにイタリアで1,174サイトの改竄が確認されたという。トレンドマイクロでは、正規サイトが改竄されるケースはユーザーの警戒心も低く非常に危険であり、日本でもこのような攻撃が起こる可能性は大きいとして、ユーザーに警戒を呼びかけている。
関連情報
■URL
Trend Micro Security Blogの記事
http://blog.trendmicro.co.jp/archives/1158
( 三柳英樹 )
2007/06/19 14:08
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