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マイクロソフト、Live サーチに新機能「コンテクスチュアル サーチ」

サイト内のキーワードに関連する検索結果を自動表示

コンテクスチュアル サーチの表示例
 マイクロソフトは26日、「Windows Live」の検索サービス「Live サーチ」の新機能として「コンテクスチュアル サーチ(仮)」を追加した。ポータルサイト「MSN」の一部コンテンツに試験導入している。

 コンテクスチュアル サーチは、サイト内のキーワードに関連する検索結果を自動表示する機能。ハイライトされているキーワードにマウスオーバーすると、コンテクスチュアル サーチのペインが開き、同機能が実装されているサイト内検索から1件、Web検索から1件、画像検索から最大3件を表示する。

 開始当初に導入されているサイトは、「MSN環境特集」をはじめ、MSNテレビの「美しき若き俳優特集」、MSNムービーの「ハリーポッター特集」で、今後は、MSNビューティーの「美の達人名鑑」や「美人ボディの作り方」にも導入される予定だ。さらに、その他のMSNチャンネルやパートナーサイトへの導入も予定している。


コンテクスチュアル サーチの概要 コンテクスチュアル サーチのエコシステム

サーチチームの吉岡プロダクトマネージャー

Windows Live開発統括部の中吉プログラムマネージャー
 マイクロソフトオンラインサービス事業部プロダクトマネージメントサーチチームの吉岡さやかプロダクトマネージャーは、「海外のMSNでの導入事例などを参考に、日本独自の機能を発案し、開発したもの。MSNムービーの特集などでパイロット導入してテストを重ね、今回、MSNとWindows Liveを連携した日本発の機能としてリリースした」と経緯を説明。「今見ているサイトを離れることなく、気になった言葉の意味や画像が調べられる」とアピールした。

 マイクロソフトディベロップメントWindows Live開発統括部の中吉寛プログラムマネージャーは、「MSNのように大規模なサイト内の相互リンクによる情報補完と、Live サーチを使ったWebおよびサイト内検索、画像検索を組み合わせ、JavaScriptの高度な表現を用いることで新しいサービスが提供できないかと考えたのが着想の原点」と説明した。

 コンテクスチュアル サーチでは、サイト閲覧中に気になる言葉を見つけても即時に検索するまでもない場合や、わからない言葉があっても調べずにそのまま流してしまう場合をターゲットにする。開発においては、ユーザーの可読性を考え、キーワードのハイライトやペインの表示によってページの閲覧を妨げないようにしたという。

 また、コンテクスチュアル サーチを多くのサイトに導入してもらうため、サイトオーナーのニーズも考慮。HTMLに数行の宣言文を指定するだけで実装できることや、サイト内検索によってPV増加が図れること、さらに、ページ内のバナー広告を避けてペインを表示できるようにした。

 マイクロソフトでは、コンテクスチュアル サーチによってLive サーチの利用者数増加も狙う。今後は、検索結果にブログ検索やローカル検索などを追加することも検討されるほか、パートナーサイトだけでなく、広くサイトオーナーに利用してもらえるよう考えているという。


システムアーキテクチャー 潜在している検索需要を喚起 サイトオーナーの利点

関連情報

URL
  MSN環境特集
  http://eco.jp.msn.com/
  MSNテレビ「美しき若き俳優特集」
  http://feature.tv.msn.co.jp/special/
  MSNムービー「ハリーポッター特集」
  http://feature.movies.jp.msn.com/special/harrypotter/

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( 野津 誠 )
2007/06/26 16:00

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