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KDDIとマイクロソフト、企業向けSaaS事業で包括提携

auの携帯電話からOutlookがシームレスに利用可能に

KDDIの田中孝司取締役執行役員常務・ソリューション事業統括本部長(右)と、マイクロソフトの樋口泰行代表執行役兼COO(左)

提携の骨子
 KDDIとマイクロソフトは27日、企業向けのSaaS(Software as a Service)事業で包括提携したと発表した。WindowsプラットフォームをベースとしたSaaS型アプリケーションサービスを共同で開発し、通信回線と一体化したサービスとして月額料金制で提供する。

 提携により両社はまず27日より、統一ブランドによる共同マーケティングを開始。展示会やWebサイトなどを通じて共同のSaaS事業をアピールしていく。実際のサービス開始は2008年3月を予定しており、その第1弾はMicrosoft HMC(Hosted Messaging & Collaboration)を利用したビジネスコミュニケーションウェアとなる。Microsoft HMCとは、メールやスケジュール、タスク、企業内文書管理、モバイルアクセスなどを統合して提供するマイクロソフトのソリューション。

 両社が提供するビジネスコミュニケーションウェアでは、OutlookをPCだけなくauの携帯電話からもシームレスに利用できるという。auの携帯電話からも「会社のメールがちゃんと使える」(KDDIの田中孝司取締役執行役員常務・ソリューション事業統括本部長)とともに、メールやスケジュールなどのデータもシンクロする。対応する携帯電話はBREW端末が中心だが、今後発表が見込まれるスマートフォンでも対応していく考えだ。

 このほか、2006年10月には「SaaS Surpport Program(仮称)」を発表する。営業支援や顧客管理、財務・会計、人事・給与などのアプリケーション/ソリューションを提供しているベンダー各社が、KDDIとマイクロソフトのSaaS基盤上でサービスを展開できる体制を整える。これに参加するベンダーは10月に正式発表する予定だが、現時点で大塚商会、オービックビジネスコンサルタント、京セラコミュニケーションシステムなど7社が賛同を表明している。なお、SaaSの共通基盤としては、通信事業者向けの統合サービス基盤であるMicrosoft CSF(Connected Services Framework)を用いる。


第1弾サービスとなるビジネスコミュニケーションウェアの概要 会社のメールアドレスがauの携帯電話から「ちゃんと」使えるようになるという

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.kddi.com/corporate/news_release/2007/0627/index.html


( 永沢 茂 )
2007/06/27 13:14

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