NECビッグローブは28日、迷惑メール対策の強化として、送信者アドレスを偽装したメールの判別が可能となる送信ドメイン認証技術「DKIM(DomainKeys Identified Mail)」を9月より導入すると発表した。
DKIMは、迷惑メールやフィッシング詐欺メールなど送信者を偽ったメールへの対策として提案されたもので、メールの送信時に電子署名をヘッダに付与し、メールを受け取った側が署名を照合することで、正しい送信者であるかを認証する技術。
「BIGLOBE」では、迷惑メール対策として「SPF(Sender Policy Framework)」を導入しているが、SPFでは、送信サーバーのIPアドレスに基づいて認証を行なうため、送信サーバーと転送サーバーが異なる転送メールは正しく認証できない。DKIMの電子署名認証を併用することで、転送メールについても正しく認証できる。
NECビッグローブでは、インターネット技術の国際標準化組織「IETF(Internet Engineering Task Force)」が、送信元ドメインの認証技術「DomainKeys」を改良したDKIMをインターネット標準技術文書(RFC)として2007年5月22日に発行したことを受け、メール受信サーバーへの導入に至ったとしている。DomainKeysの改良により、メールの配送途中で追加変更されるヘッダによる誤認証を減少させることができるという。
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■URL
ニュースリリース
http://www.biglobe.co.jp/press/2007/0628-1.html
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・ メール送信ドメイン認証技術「DKIM」がRFCとして承認(2007/05/24)
( 野津 誠 )
2007/06/28 12:58
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