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USBメモリを介したウイルス感染に注意、IPAが警告


 情報処理推進機構(IPA)は3日、6月のウイルス・不正アクセスの届出状況を公表した。6月にIPAに寄せられたウイルスの届出件数は2,898件、ウイルスの検出数は約50万個と、いずれも前月から減少。また、USBメモリに関する相談が多く見受けられたとして、USBメモリを安易にPCに接続しないよう呼びかけている。

 IPAでは、6月に寄せられた相談の中に、「USBメモリをPCに挿したとたんにウイルス対策ソフトがウイルスを検知した」といった、USBメモリに関する相談が多く見受けられたとして、USBメモリに対する注意を促している。

 USBメモリによるウイルス感染を防止するためには、PCのウイルス対策を実施することとや、ネットカフェなど信頼できないPCにUSBメモリを挿して使わないことを挙げているほか、USBメモリ内のプログラムを自動実行しないよう設定を変更することを推奨している。

 6月のウイルスの届出状況は、ウイルス検出数が約50万個(前月比35.5%減)、届出件数が2,898件(同14.3%減)。検出数の1位は「W32/Netsky」の約42万個で全体の85.0%を占めており、Netskyが検出数の大半を占める状況が継続している。

 6月の不正アクセスの届出件数は41件で、そのうち実際に被害のあった件数が36件に上った。被害届出の内訳は、侵入が6件、アドレス詐称が2件、その他が28件。判明している侵入の原因は、プログラムの脆弱性を突かれたものが3件、設定の不備によるものが2件となっている。

 IPAが6月に受け付けた相談の件数は932件で、このうちワンクリック不正請求に関する相談が285件を占めている。このほか、セキュリティ対策ソフトの押し売り行為に関する相談が12件、Winnyに関連する相談が11件寄せられている。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.ipa.go.jp/security/txt/2007/07outline.html

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( 三柳英樹 )
2007/07/04 18:57

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