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北京五輪チケットのネット予約状況、CNNICが調査結果


 中国ネットワークインフォメーションセンター(CNNIC)は2日、インターネットによる北京オリンピックのチケット予約状況についての統計「中国網民奥運門票預訂状況調査報告(中国ネット利用者オリンピック入場券予約状況調査報告)」を発表した。この調査では5月9日~31日の間にCNNICのサイトや著名ポータル数サイトでアンケートを実施し、2,203件の回答を得た。


中国国内向けには525万枚販売、特設サイトなど通じて

 北京オリンピックでは700万枚を超えるチケットが一般販売されるが、そのうちの75%にあたる525万枚が中国国内向けに特設Webサイトと中国銀行を通じて販売。その中国国内向けのチケットのうちの半数が第1期分として販売される。

 CNNICの調査によると、回答者の89.1%がオリンピック情報をインターネットを利用して入手しており、既にチケットが予約販売されていることについて91.0%が知っていることが判明した。第1期分の販売枠に対し、既に490万枚の予約が入っている状況だが、調査において「何枚チケットを購入したいか?」という質問に対し、回答は「1~5枚」(54.3%)、「6枚~10枚」(28.7%)、「11~20枚」(11.3%)、「20枚以上」(5.8%)となり、平均は7.6枚だった。

 また、まだチケットの予約をしていない回答者の6割以上が今後チケットを予約したいと回答している。チケット購入の理由として「記念として生で見てみたい」(68.0%)、「好きな競技を見たい」(57.7%)が半数を超え、以下「好きな選手を見たい」(25.9%)、「家族のために買う」(20.6%)、「友人や客のために買う」(8.7%)、「なんとなく」(4.7%)、「転売のため」(3.5%)などが続いた。

 第1期分の予約開始についての情報源は「インターネット」(44.3%)、「テレビ」(39.2%)を通じてが多く、以下「新聞・雑誌」(6.5%)、「知り合いから」(4.5%)、「中国銀行」(2.6%)、「ラジオ」(2.6%)、「その他」(0.3%)だった。


ネット予約した協議の内訳(CNNICの報告書より)
 インターネットでの予約の内訳としては、80.8%が英文ドメイン「www.tickets.beijing2008.cn」を、18.9%が中文ドメイン「奥運門票.CN」を、10.6%が「中国銀行の窓口」を利用している。

 インターネットで予約を行なった感想(複数回答)として「便利だから」(63.8%)、「抽選では当たる可能性が低い」(52.8%)が多くを占め、以下、インターネットが関連する回答では「予約過程は満足」(29.4%)、「複雑で操作が不便」(12.6%)、「ネット予約は安全でなく、個人情報が漏れる恐れがある」(11.2%)などだった。

 人気のチケットは、インターネット予約を行なった人の約半数が予約した「開会式」(50.9%)だった。また、3割以上の人が予約したのは中国で人気の「バスケットボール」(39.0%)、「サッカー」(35.0%)、2割以上は「飛び込み競技」(28.5%)、「卓球」(26.4%)、「陸上競技」(24.3%)、1割以上は「水泳」(19.4%)、「閉会式」(18.2%)、「体操競技」(18.2%)、「バレーボール」(18.0%)、「バドミントン」(17.3%)だった。「野球」(3.5%)、「柔道」(1.9%)を予約する人は少数派だった。


ネット予約した人の8割以上が男性

 インターネットでの予約を行なった人を分析すると、性別では「男性」(86.7%)が「女性」(13.3%)を大きく凌ぎ、年齢別では多い順に「25~30歳」(35.5%)、「19~24歳」(34.8%)、「31~40歳」(20.0%)、「40歳以上」(7.6%)、「18歳以下」(2.1%)となった。職業別では多い順に「学生」(22.7%)、「一般社員」(19.0%)、「管理職」(16.0%)、「技術職」(12.7%)、「自由業」(8.8%)、「政府関連」(7.2%)、「教師」(5.8%)、「民工と呼ばれる農村からの出稼ぎ労働者」(1.2%)、「軍人」(0.9%)、「無職」(0.7%)、「農民」(0.2%)など。

 月収別(学生は除く)では、多い順に「2,001~3,000元(32,000~48,000円)」(24.9%)、「1,001~2,000元(16,000~32,000円)」(23.7%)、「3,001~4,000元(48,000~64,000円)」(16.6%)、「4,001~6,000元(64,000~96,000円)」(14.8%)、「6,001~10,000元(96,000~160,000円)」(10.2%)、「1,000元以下(16,000円以下)」(6.2%)、「10,000元以上(160,000円以上)」(3.7%)。地域別では、多い順に「北京を除く東部」(43.3%)、「北京」(28.2%)、「中部」(18.3%)、「西部」(8.6%)、「その他」(1.6%)となった。

 中国のインターネット利用者は男性が女性を少し上回る程度で、また年齢は中学生から35歳までの利用が主流であり、収入的には幅広い層の利用者が利用している。このことと今回の調査結果をふまえて考えると、都市部のリッチな層の男性インターネット利用者が主にインターネットを利用し、チケットの予約をしたといえる。


関連情報

URL
  ニュースリリース(中文)
  http://www.cnnic.com.cn/html/Dir/2007/07/02/4690.htm
  中国網民奥運門票預訂状況調査報告(中文、PDF)
  http://www.cnnic.com.cn/uploadfiles/pdf/2007/7/2/102500.pdf

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( 山谷剛史 )
2007/07/09 17:39

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