欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は、12日に発表した報告の中で、EUがこれまで通信市場の統一化に向けて多大なる努力をしているのにもかかわらず、域内の通信市場の単一市場化の実現にはまだまだ時間がかかるとの認識を示した。
EUでは、通信市場の単一化に向けて種々の規則を制定しており、各加盟国に一部法令化を義務づけるなどの努力をしている。今回の報告では、これまでに委員会から各国の規制当局に出された600件の決定に対する結果を提示。これによれば、単一市場化への努力は一定程度なされているものの、断片化の傾向も見られるなど単一化の逆の動きが存在することから、欧州全体での通信市場の統一が困難であるとの認識が示された。
欧州委員会は、これまでの動きについて一定の評価をしながらもまだまだ通信市場には障壁があると指摘。今後も加盟国間の温度差を埋め、単一化すべく種々の方策を打つ予定であるとしている。7条手順として知られる単一化の規定についてのFAQも12日に更新している。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=IP/07/1077&format=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en
単一化の規定についてのFAQ(英文)
http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=MEMO/07/291&format=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en
( Gana Hiyoshi )
2007/07/17 15:48
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