インターネット広告推進協議会(JIAA)は17日、インターネット上での動画による広告「インターネットCM」について、2006年の推測市場規模は約50億円強に達したと発表した。
JIAAではインターネットCMの範囲を、1)インターネット、携帯電話を含む通信回線上のサービスの広告スペースにおいて、広告主の広告やマーケティング活動を目的として掲載されるもの、2)広告表現として映像および音声を使用し、TVCMのように時間軸で展開される広告――と定義している。
JIAAでは、2006年には既存の放送局が動画配信を開始するなど、動画コンテンツ専門媒体が拡大する一方で、動画投稿・共有サイトやCGMサイトの広がりにより動画コンテンツビジネスが予想以上に拡大し、これらの動きに対応してインターネットCM市場も拡大したと分析。また、2006年にはインターネットCMにおけるJASRACの音楽著作物使用料が決まり、日本広告業協会により一括して報告・支払いがスタートしたことなどから、インターネットCMの動向は関係団体間でほぼ正確に把握できたとして、2006年のインターネットCM市場を約50億円強と推測している。
JIAAでは、2007年のインターネットCM市場について、インターネットで独自展開されるCMなど従来のテレビCMとは違う新たな市場が創出されつつあり、引き続き一層の成長と多様化が期待できるが、バナー広告の動画化や複合商品の増加といった要素を考慮すると、従来定義していきた純粋なインターネットCM部分(時間軸で展開される音声、映像広告)を切り出して正確に測定することは困難になると予想している。
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■URL
ニュースリリース
http://www.jiaa.org/release/icm/icm_release_070713.html
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・ JIAA、インターネットCMの定義を発表(2006/03/27)
( 三柳英樹 )
2007/07/17 20:35
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