NTT、NGNのショールームをリニューアル

記事検索

最新ニュース

■

レゴ、小学生向けプログラミング教材「WeDo 2.0」発売

■

マクロウイルスを知らない世代の社員が狙われる？　「Office文書を開いて感染」攻撃が再び増加

■

新gTLD「.shop」、49億円でGMOが落札、AmazonやGoogleなどに競り勝つ

■

Windows SQL Server 2005サポート終了の4月12日が迫る、報告済み脆弱性の深刻度も高く、早急な移行を

■

インストール不要の非常駐型セキュリティソフト「Dr.Web CureIt!」、日本語版を無料で提供

■

筆まめ、中小事業者向け顧客管理ソフト「筆まめ顧客管理 Windows版」発売

■

大日本印刷が「サイバーナレッジアカデミー」設立、IAIの訓練システムでセキュリティ技術者を養成

■

「インターネット白書2016」発売、20周年記念の特別版

■

NEC、中小規模事業者向けセキュリティアプライアンス「Aterm SA3500G」を発売

■

Synology、2ベイNASのハイエンドモデル「DS216+」、暗号化データも上下100MB／秒以上で高速転送

■

公安9課が情報流出の危険性を解き明かす、「攻殻機動隊 S.A.C.」の描き下ろしPDFコミック「HUMAN-ERROR TRAPS」無償公開

■

Google Playに「マンガストア」オープン、ジャンプコミックスも配信開始

■

BIGLOBE、電力とインターネットのセットプラン、中部電力の首都圏エリア展開に合わせ

■

ウェブブラウザーのプライベートブラウジング機能、認知していた人は23.1％

■

LINE、違う電話番号のスマホから一方的にアカウント移管操作を行えないよう仕様変更

■

LINEのiPhone版アプリがiPadにも対応、「LINE for iPad」より多機能、大画面で音声・ビデオ通話が可能に

■

Microsoft、Officeと他社クラウドストレージとの連携を強化

■

Googleのディープラーニングシステムによって、人工知能が初めて囲碁のプロ棋士に勝利

■

ソラコム、IoTプラットフォーム「SORACOM」と既存システムを専用線でつなぐサービスや認証機能など提供開始

■

Google「Chrome 48」iOS版ではクラッシュ率70％低下、JavaScript実行速度も大幅改善

NTT、NGNのショールームをリニューアル

高画質動画配信、緊急地震速報などを展示

東京・大手町のNGNショールーム「NOTE」

　NTTグループは18日、2006年12月に開設した次世代ネットワーク（NGN）のフィールドトライアルを紹介するショールーム「NOTE（大手町）」をリニューアルオープンした。フィールドトライアルに参加している事業者による、NGNを利用した各種サービスや端末機器など、新たに13点の展示が追加された。

　NOTEは、NTTグループが現在フィールドトライアルを実施しているNGNについて、技術の概要やサービスなどを紹介するショールーム。東京と大阪に開設されており、今回東京のショールームがリニューアルされた。東京のショールームは大手町ファーストスクエアWESTタワー1階・2階にあり、見学にはWebからの事前予約が必要となる。ショールームの開設は12月までの予定。

● NGNを利用した高画質の動画配信サービスが数多く展示

　NGNでは、通信に4つの品質クラス（最優先、高優先、優先、ベストエフォート）が提供され、アプリケーションに応じて適切なクラスの選択が可能となる。ショールームでも、こうした品質保証（QoS）を利用して高画質の動画を配信するサービスが多く展示されている。

　ソニーでは、高画質のテレビ会議システム「IPELA」をNGNに対応させたモデルを展示している。H.264コーデックを用いた最大8Mbpsのハイビジョン映像（720P、60fps）によるテレビ会議が可能となるシステムで、NGNにより回線品質が保証されればテレビ放送などの用途にも使えるとして、離れた2地点を結んで料理番組を制作するといったストーリーの展示を行なっている。

　NECビッグローブでは、Windows MediaにSIPを対応させることで、NGNによる安定したハイビジョン映像をPC向けに配信するサービスを展示。6Mbpsのマルチキャスト配信や、12MbpsのVOD配信など、従来の回線では困難だった広帯域の動画配信が、NGNにより一般家庭のPC向けにも提供できるのではないかとしている。

　住友電工ネットワークスでは、高画質の動画配信システムをNGNに対応させ、パケットロスが起きても映像が途切れないよう冗長パケットを付加して配信するシステムを展示している。回線品質が保証されるはずのNGNになぜパケットロス対策が必要かというと、NGN内では品質が保証されても、家庭のLAN内などでは品質が保証されないためだ。既にインターネット上での動画配信サービスなどにも利用されているシステムだが、NGNではエンドユーザー宅までは回線品質が保証されるため、より安定して高画質の動画配信が可能になるとしている。


ソニーはNGNに対応した高画質テレビ会議システムを展示	高品質な動画の送受信が可能になることで、放送番組の制作などにも活用できると期待している


NECビッグローブは、一般家庭向けの高画質動画配信サービスを展示	住友電工ネットワークスは、家庭内LANでのパケット欠損に対応するシステムを展示

● QoSを活かした災害情報配信に高い注目

NTTコミュニケーションズはNGNを利用した緊急地震情報の配信システムを展示

　NGNの回線品質保証を活用したサービスとしては、気象庁が発表する緊急地震速報のNGNによる配信システムをNTTコミュニケーションズが展示しており、新潟県中越沖地震が発生した直後ということもあって注目を集めていた。

　緊急地震速報は、震源地に近い地震計で捉えた初期微動をもとに地震の規模や予想到達時間などを推定し、「あと○秒で震度○の地震が来ます」といった形で事前に通知するシステム。10月からは一般向けサービスの提供が予定されており、NTTコミュニケーションズでも既にフレッツ回線を利用した特定の事業者向けのサービスを開始している。

　NTTコミュニケーションズでは、これまで実施したフレッツ網による試験サービスなどでも大きな問題は発生しなかったが、こうしたサービスでは特に回線品質が重要となるため、NGNが一般家庭にも普及することで、より確実に情報が届けられるようになるとしている。

　また、NTTコミュニケーションズでは、HDカメラで撮影した映像と顔認証システムを組み合わせて、安否確認を実現するシステムも展示している。避難所のHDカメラ撮影した避難者の映像をNGNを通じてセンターに送信し、センター側に顔認証技術を応用した映像解析により避難者情報を蓄積。安否を問い合わせる家族が手持ちの写真を用いてセンターに照合することで、安否確認を可能とする。NGNでは高解像度の映像を安定的に送信できるため、避難所側にはHDカメラとPC1台といった最小限の装置で実現できる点が特徴としている。


NGNを利用することでより確実に情報の提供が可能に	安否情報の確認も高画質映像と組み合わせることで精度が高まる

関連情報

■URL
　 NGNフィールドトライアルショールーム「NOTE」
　 http://www.ngn-note.jp/
　ニュースリリース
　 http://www.ntt.co.jp/news/news07/0707/070718a.html

■関連記事
・ NTT、NGNフィールドトライアルのショールームを東京・大阪に開設（2006/12/20）

（三柳英樹）
2007/07/18 20:40

- ページの先頭へ-

INTERNET Watch ホームページ

Copyright (c) 2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.